逢魔が時

夕陽が茜色に空を染めて

風がレースのカーテンを

そっと揺らしている


うたた寝していたみたい

いつのまにか

薄闇に満たされた部屋のなか


なにか影絵のような夢をみていた

少し音程の狂ったような

音匣オルゴールが止まず流れる


窓を閉めて厚いカーテンを引いて

灯りをともす


昼と夜の境目の時間

抑えきれぬ寂しさに

ふと魅入られてしまわないように

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