緑まぶしく
思わず目を細める
強くなっていく陽射し
春が少しずつ
遠ざかっていく
マスク越しの呼吸にも
慣れてきたはずの三年目
息苦しさを気づかぬふりしても
鼓動は早くなっている
緑まぶしく
季節だけは容赦なく
立ち止まりもせずに
緑まぶしく
思わず目を細める
強くなっていく陽射し
春が少しずつ
遠ざかっていく
緑まぶしく
何度こんな季節を繰り返せばいい?
わたしは目を瞑るまでに
あなたに、また逢えるのだろうか
何度目かの
そんな答えのわからない問い
五月は、もうそこまで
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