ゆらりゆらり

まぶたを閉じて

時計の音を聴いている真夜中

覚醒と睡眠の狭間で

意識のカケラが

手放せずに引っかかって

ゆらりゆらりと

心は揺れる


規則正しく秒針は進んでいる

ついていこうとすればするほど

眠りは遠ざかる

夜明けまではどのくらい?

目を開けてしまえばいいのだろうけど

見え隠れしている眠りの気配を

諦めきれなくて


ゆらりゆらりと

心は揺れる

どちらにもいけないまま

わたしはまぶたを閉じたまま

時計の音を聴いている


夜明けの光がこのまぶたを照らすまで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る