孤独な夜に

隙間風すきまかぜのように孤独というものを

しみじみと感じる歳になりました

それならせめて

その寂しさと共に歩んで

生きていけぬものだろうかと

そんなことを思います


わたしのなかに棲みついた

孤独という名で呼ばれている

頼りなげな後ろ姿の

側にそっと寄り添って

それができるのは

わたしだけだと思うのです


ゆっくりと色々な話をいたしましょうね


静かな涙のような雨が

はらはらと降る夜

それは、わたしたちを

撫でるように濡らして

こわばった心を解きほぐして

きっと、あたためてくれるでしょう

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