第194話 策を発動! 

「よぉ~し! 今よぉおおおっ! 突撃を! 突撃を決行しなさい! 皆ぁあああっ!」


 声を大にして叫ぶよ!


 それもさ、アイカは、気勢を上げ、気迫に満ちた。


 そう、以前の凛と勇んだ! 戦妃! 


 此の国の女王、アマゾネス達の長らしい様子、振る舞いで。


 元自国兵……。



 漢兵達へと久し振りに下知! 檄を飛ばすのだ。


「「「うぉ、おおおっ!」」」


 直ぐにこの通りだ。


 オーク種族の戦女神の号令に対して、漢達は威勢のある雄叫び、咆哮を上げ、叫びながら、歓喜するのだ。


 でっ、その後は、またアイカの口から。


「──突撃ー! 我に続きなさい!」


 と、勇んだ台詞と共に、アイカは作戦通り。


 奇襲作戦を決行!


 彼女自身の、本当の主、健太が率いる怪鳥ミュウイの騎兵隊の中間、中腹へと、自身の率いる漢兵達と共に突撃! 肉弾戦を戟や矛を構えながら猪突猛進──。


 すると、アイカの予想通り、策通りでね。


 ウォンが率いる敵兵達には策がないと安易に思い。


 周りへの用心を完全に疎かにしていた、健太率いる怪鳥ミュウイの騎兵隊達は、たちまち横転──混乱を始め出すのだ。


 それでもアイカと、彼女率いる漢兵達は敵への攻撃を緩める事なく果敢に。怪鳥ミュウイの騎兵隊達を攻撃──。


 敵の兵達の、前と後ろの隊を遮断して、先鋒隊を孤立させるのだ。


 彼女の予測に反して、健太が先鋒隊へといるとは、アイカ自身も思っていないからだ。



 ◇◇◇

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る