第189話 アイカの策とは? (4)

 ウォンはアイカに対して、難癖をつける物言い、口調……。


 それこそ、ウォンはアイカに対して猜疑心のある目と瞳──。


 そんなに健太……。


 策士の健太やミライの攻略は甘くはないと言いたい。


 申したい顔をしながら、アイカへと言葉を漏らせば。


「……以前ね、私、あのひとに問いかけた事があるの」と。


 アイカは、相変わらずウォンに対して、「くすくす」と、微笑を漏らしながら告げるのだ。


「……ん? 何をだぁ?」


 自分の事を「くすくす」と、子供扱いをするように微笑浮かべ漏らすアイカに対してウォンは、子供のように不貞腐れた顔で言葉を返せば。


「もう、ウォンは、そんなに子供みたいに不貞腐れないで、私の話しを聞く。分かった、ウォン?」と。


 アイカはまるで、年下の夫だった男、少年、健太に告げる。


 話しかけるように、ウォへと呟けば。


 彼女は脳裏で、こんな事を思うのだ。


(本当に種族こそ違うけれど。あのひとと、ウォンは本当に同一人物。転生者だと言う事が良く分かる……。二人揃って頑固だし。子供みたいに、自身の口を突き出し、尖らせながら。直ぐに拗ねる所、辺りは、本当にそっくりな顔をするはね。二人共)と。


 アイカは、ウォンと健太の類似している点、様子を窺えば、更に可笑しくて仕方がない。


 だから「ふっ、ふふっ」と、更に微笑み、微笑を漏らせば。

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