第104話 アイカと年下な男の子(20)

 と、なれば?


 いくら若い。未成年者であろうとも彼は二国の王。覇王! 大王! この地では、もう少年のことを【皇帝陛下】と、呼んでも宜しい立場──力がある御坊ちゃまだから彼女──。


 そう、自身の横で、もう既に、甘えるように寄り添いながらいるにも関わらず。自分自身を子供扱い。愚弄するように「クスクス」と、微笑んでくる大人の女性……。



 彼女の身の上、立場、役柄、役職の方は、たかが間者……。良くても隊長とまりの一般兵とも余り変わらぬ身分、身の上の者である女性の立場で、皇帝を侮るような立場──。


 そう、叱る。諫める! とは何事! 何事なのだ! と、少年王は激怒! 憤怒しながら『けしからん!』と、間者の女性へと怒声を放つ。放つのだ。と、言うことはしない。しないのだ。この二国の少年王健太はね。


 そう、彼の良いところは、素直に他人の言葉に対して耳を傾け、『うんうん』と、頷きながら聞き入れるところ。古の大英霊達、成功者達が、己の身の上が立身、王、皇帝へと上り詰めるまでの階段でおこなってきた素直さ。


 まるで、漢帝国を創立した赤帝劉邦や日の本の関白・太閤の豊臣秀吉公のように、『フムフム』と、家臣達……。





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