第5話 隠れ上手なゼラチン

 湿布薬? ゲル化剤? 増粘剤?

 もともと膠として、建築などのも使われる物質です。食品にだって、接着として使用されるのです。

 湿布薬に使われていることは、今回知りました。医療機関でもらう湿布薬、私は30分も貼っていると、痒いと通り越して爛れるのです。掻くことさえできません。掻くと皮膚が破れ、血が出ます。

 湿布に弱いなんて人、よく耳にしますが、それがゼラチンアレルギー予備軍だなんて思わないでしょうね。(湿布に弱いからって、みんなゼラチンアレルギーにはならんやろ。)

 湿布に強い反応を示していたのに、なぜ今になって、症状が体に出るようになったのでしょうか。それは、年とともに胃の働きが弱くなってきたからです。ゼラチンは食べたあと、胃の中で無害な状態にされるのですが、働きが弱くなってくると、十分に変化されないまま腸に進みます。

 薬を買うとき、薬剤師さんに言われました。「腸に負担のかからないように、脂っこいものや甘いものは控えるように」。(なるほど、腸で吸収されて、アレルギーが起こるんやな。)

 大豆の時も使われている食品数の多さに驚きましたが、私の場合、大豆に関しては遅延型のアレルギーなので、摂取量をトータルで考えています。豆をそのままということはNG。お腹が痛くなります。大豆由来の材料がどれくらいかという判断で生活しています。

 トータルでといっても油断は禁物。どこに症状がでるかはわからないし、それだけ体に負担がかかっているのです。

 ゼラチンに対しては、即効型の私、今回、いろいろと調べていくうちに恐怖しか感じません。アレルギー食品の表示義務にゼラチンは含まれていないのです。(なるほど、食べたあとで、体が答えを教えてくれるんだね。加工食品なしの生活は厳しいな。)

 先日、冷蔵庫にあったチキンカツサンドを一口パクリ。もしゼラチンが入っていたらまずいと、表示を確認。・・・・・セラチン。(ええ、サンドイッチに入ってるの) 残りのサンドイッチは捨てました。(まぁ、書いてくれてただけ親切やな)

 ゲル化剤なんて、よく見る成分ですよね。それがゼラチン由来だなんて知識不足の私です。


 油断は禁物。「こんなのに入ってないだろう」は怖いですよ。息子と二人で鍋にしようと、少量だけ作る予定で「鍋キューブ」を買いました。小さな鍋で寄せ鍋。しっかりと火を通してモグモグムシャムシャ。材料は野菜と鶏肉だけだったと思います。

 しばらくして、いつもの来客。おかしな物は食べてないはず。しかも、いつもよりも重症な不快感。寝ながら考えても原因が思い当たらない。(鍋に何入れた?)

 朝になって、台所にあった、鍋キューブの袋を確認。ゼラチン!(ああ、やっぱりやな)

汁をたっぷり含んだ白菜をパクパク食べましたよね。

 鍋のあとの回復には三日かかりました。コンビニで鍋キューブを見つけ、恨めしく思いながら、成分を見ました。ほかの種類の袋も確認すると、なんと私の買った種類のものだけにゼラチンが入っていたのです。そういえば、前に買って食べたときは、なんともなかったから安心していたのです。(へぇ、種類で違うこともあるんだ)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る