第3話同窓会
「久しぶり、最近どうよ?」
同窓会の会場に着いて直ぐに親友に声をかけられた
久しぶりに会っても全然変わってなかった
「まぁ、ぼちぼちかな」
「そんなもんだよな」
同窓会に行くとこんな感じのやり取りをするのが恒例だ。
「それよりお前なんで来なかったんだよ?」
意味が分からなかった
「何にだよ?」
「――の葬式にだよ」
頭が真っ白になり理解が追いつかなかった
「え……」
「お前知らなかったのか?」
「あぁ」
「すまん……抜けて二人で飲みにでも行くか?」
「そうだな」
事情を知りたかった私は親友と二人で飲みに行く事にした。
♢♢♢
夏休みに入り彼女とオレと親友は3人でよく遊ぶようになっていた。夏休みになって数日が経ったある日、俺は担任に呼び出されていた
「先生、夏休みに呼び出さないで下さいよ」
「私も呼び出したくないから、進路決めてくれ」
俺は進路希望の紙をずっと出していなかった、正直まだ将来の事を考えたくなかった
「……分かんないです」
「適当に進学で良いだろ、まだ二年なんだし、お前みたいな奴がいるとこの紙切れにも意味がある気がするよ」
それだと普通は意味が無い事になる、なんだか難しく考えるのも馬鹿らしい気がしてきた
「何ですかそれ、なら一応進学で」
「はいはい、気をつけて帰れよ」
用事も終わりようやく家に帰れるようになった。駅に着くと後ろから声を掛けられた
「何してるの?」
彼女だった
「担任に呼び出されて、学校行ってた」
「この後予定ある?」
「特にないけど」
「暇なら、私に付き合ってよ」
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