第二話(2/2) 親愛ある友好が

 鬼怒川キヌガワヒカルは二年三組の教室に到着した。一旦定着すると、日々の活動はなかなか変わらない。なんの準備もなしに、鬼怒川晃は教室を覘いた。

「あ。ヒーちゃんだ」

 教室には辛見ツラミクラが居た。嬉しそうに手を振っていた。笑顔は青白かった。

「相変わらず早いね」

「辛見さん? どうしたの?」

 鬼怒川晃は辛見伖に駆け寄った。

「どうもしないよ? それよりさ、聞いて。驚いて」

 辛見伖はキメ顔を向けた。

「私、ヒーちゃんの話、覚えてます」

「え?」

「わーい。驚いた」

 辛見伖は両手で小さくガッツポーズをつくった。その手に鬼怒川晃は目を遣った。手の甲に傷があった。

「辛見さん。それ、どうしたの?」

「うん? どこかでぶつけたのかな? まあ、気にしないでよ。そんなに痛くないし」

「そういう訳にもいかないでしょう」

 鬼怒川晃は自身の鞄から絆創膏を取り出した。

「えへへ。ありがとう」

 鬼怒川晃はサッと絆創膏を貼った。辛見伖は依然と嬉しそうであった。

「ヒーちゃん、絆創膏貼るの上手だね」

「絆創膏の貼り方なんて、コツを覚えるだけだから」

 鬼怒川晃は絆創膏の貼った箇所を優しく叩いた。辛見伖は「痛っ」と声をこぼした。

 ここでようやく、鬼怒川晃の考えが纏まった。鬼怒川晃は辛見伖の顔を覗き込んだ。

「もしかして、寝てないの?」

「バレた?」

 鬼怒川晃は辛見伖に何か言おうとした。しかし、言葉にできなかった。なんとも云えない表情だけが残った。その表情に、辛見伖は答えた。

「だって、だってだよ。夢を見たら、ヒーちゃんの話、忘れちゃうかもしれないんでしょ? 消えちゃうかもしれないんでしょ? だったら、眠らないよ。夢なんて見ないよ。忘れたくないもん。それくらいなら、私にだってできるもん」

 辛見伖は笑顔であった。涙が一筋だけ流れた。

「あれ? なんか目が乾くんだよね」

 辛見伖は袖で涙を拭いた。

 何を言えばよいのか、わからなかった。何を言ってよいのか、わからなかった。鬼怒川晃には何もわからなかった。

「…そう」

「うん」

 辛見伖は最後まで笑顔であった。鬼怒川晃も笑んで見せた。そして、辛見伖の前から去った。



 少し前の話。

 辛見伖は昇降口で立ち止まった。クラス名簿がでかでかと掲げられていた。

「あ。そうか」

 辛見伖は進級していたことを忘れていた。一年一組の教室へ向かうつもりでいた。その教室に比べれば、二年生の教室はどこも遠かった。

 もちろん、一般生徒にとっては大した差でもなかった。ただ、遅刻ギリギリを常としていた辛見伖にとっては、死活的な差であった。

「まあ、いいか」

 辛見伖は名簿にざっと目を通した。自身のクラスを確認した。靴を脱いだ。上履きを履いた。下駄箱に靴を入れた。悠々と歩きだした。

 『死活的』を重く捉えることもまた、一般の感性であった。辛見伖の話ではなかった。


 辛見伖は二年三組の教室に到着した。ギリギリ遅刻であった。すでに点呼は始まっていた。

「セーフ。…あ。おはようございます」

「はい、おはようございます。次からは遅刻にしますからね」

「ありがとうございます」

 辛見伖は軽く頭を下げた。

 席の位置は確認しなくてもわかった。席順は五十音順であった。その上、辛見伖の席は教室に入ってすぐの位置にあった。その席だけ空いていた。

 辛見伖は席に着いた。机に顔を伏せた。先生は名簿に目を戻した。

「え-っと。次は…」

「はい」

 自然と辛見伖の顔が上がった。声の方へ向いた。

「鬼怒川晃、居ます」


 先生の話が終わり、辛見伖は鬼怒川晃の下へ飛んだ。

「鬼怒川さん。今年は同じクラスなんですね」

 辛見伖は嬉しそうに笑んだ。ところが、鬼怒川晃は難解そうな表情で首を傾げた。辛見伖はサッと一、二歩退いた。

「あ。ごめんなさい。つい、嬉しくって。いえ、私の勝手で…」

「どちら様でしたっけ?」

「え。そこから?」

 辛見伖は表情を一周させた。そして、笑った。やはり嬉しそうであった。

 鬼怒川晃は辛見伖を迷惑そうに睨んでいた。しかし、辛見伖の笑顔は変わらなかった。

「ごめんなさい。えっと、お久し振りです。辛見伖です」

「…そうですか」

「鬼怒川さん、ホントに覚えてないんですか?」

 辛見伖は口を尖らせた。さすがに鬼怒川晃の心も痛みだした。少し申し訳なさそうに振る舞った。

「私、人を識別することが得意でないもので…」

「そう言えばそうでしたね。じゃあ、こうしましょう」

 辛見伖は寂しそうに笑んだ。それでも、それまでで最も元気な笑顔であった。

「はじめまして。私は辛見伖です。得意な事は楽しむこと。最近の楽しい事は食べることと眠ること、です」

「…はじめまして」

 二秒間、沈黙。

「自己紹介までしてもらいたかったんですけど…。まあ、いいです」

 辛見伖は鬼怒川晃の前で屈んだ。

「それで、鬼怒川さん。あだ名とかないですか?」

「あだ名? いえ、ないですけど。どうしてですか?」

「じゃあ、『ヒーちゃん』だ」

「いや、あの…」

 鬼怒川晃はまごついていた。対し、辛見伖は微笑んだ。

「今後、ヒーちゃんが私を忘れても、私はヒーちゃんを『ヒーちゃん』と呼び続けます。そして、いつかまた、ヒーちゃんが私を忘れた時、言ってやるんです。「私はヒーちゃんと会ったことがあるから、ヒーちゃんを『ヒーちゃん』と呼ぶんですよ」って」

 鬼怒川晃は視線を一振りし、再び辛見伖を見た。

「言いたい事はたくさんあるのですが、とりあえず一つ。いいですか?」

「はい。もちろんです」

 辛見伖は笑顔で頷いた。鬼怒川晃は顔を顰めた。

「『ヒーちゃん』ってなんですか」

「『ヒカル』だから『ヒーちゃん』です。

 あ。私のことも呼びたいように呼んでください」

「お名前、なんでしたっけ」

「辛見伖です。…まあ、いいや」

 辛見伖は立ち上がった。一礼。

「ヒーちゃん。末永く、よろしくお願いします」

 仕方なく、鬼怒川晃も頭を下げた。

「こちらこそ、何かあればお願いします」

 辛見伖はおもむろに顔を上げ、照れたように笑った。

「えへへ」



 鬼怒川晃は鞄を机の左に掛けた。席に着き、辛見伖に目を遣った。辛見伖は本を読んでいた。

「ホント、わからないものね」

 鬼怒川晃は机の上に腕を組んだ。静かに顔を伏せた。



 槌ノ子ツチノコ乃文ノブンはいつも同じ場所に居た。夢ノ国の中央、あるベンチのそば。そこで従業員としての活動を全うしていた。

 従業員の活動。業務。

 従業員は、景色と異なる保護色を身に纏い、突っ立っていた。余所から見ただけでは、その程度しかわからないであろう。

 強いて云えば、従業員が人間の多い場所に分布していることも気付けなくはない。ただ、それは全ての従業員に云える事でもなかった。例えば、槌ノ子乃文の居る場所には、通常、人間が居ない。たまに鬼怒川晃や辛見伖が訪れるくらいであった。

 槌ノ子乃文は遠くでごった返す人間たちを眺めていた。それ以外の事は何もせず、ただただ眺めていた。


 鬼怒川晃はレンガ路を走った。転ぶことはなかった。しかし、足に鈍い反発を食らい続けていた。鬼怒川晃は槌ノ子乃文を探していた。

「槌ノ子さん!」

 鬼怒川晃の視界に槌ノ子乃文が映った。槌ノ子乃文は顔を向けた。

「これは、ヒーさま。いかがされましたか?」

 槌ノ子乃文は鬼怒川晃に焦点を合わせ直した。鬼怒川晃は槌ノ子乃文の前で立ち止まった。膝に手を置き、肩で息をした。そのまま、すぐに顔を上げた。

「槌ノ子さん、お願いです」

「はい。なんでしょうか」

 鬼怒川晃は大きく呼吸をした。できる限り息を整えた。

「辛見さんの記憶を消さないことって、できますか?」

「それは難しいですね」

 槌ノ子乃文は鬼怒川晃に伝えた。

「夢ノ国の活動は、原則、姫の活動となります。それゆえ、ヒーさまの御要望も、実現するには姫の了承を得る必要があります。逆に申しますと、姫の理解さえ得られれば、辛見さまの記憶を残すことは可能です」

「じゃあ、その『姫』という方とお話しさせてもらえませんか?」

「おそらく、ヒーさまが姫とお話しなさること自体は可能です。容易です。容易いです。難しい点は別な所にあるのです。その御要望に対して、姫は頷くことができないのです」

 槌ノ子乃文は鬼怒川晃から目を逸らさなかった。

「前にもお話ししたかもしれませんが、夢ノ国の存在を現実に残すことは、夢ノ国にとって都合が悪いのです。記憶の編集も、そのために行っております。この事の重要性を把握していれば、姫は、たとえヒーさまの御要望であっても、従えないのです。私たちは形見を失う訳にいかないのです」

 当然、鬼怒川晃に事情全てを呑み込むことはできていなかった。知らない話がたくさんあった。理解できない単語がたくさんあった。

 ただ、どうにもならないという事は、鬼怒川晃にもわかり始めていた。

「でも、このままじゃ…」

 「このままじゃ辛見さんが壊れてしまいます」と、鬼怒川晃は言った。否、言おうとした。

 つまり、言えなかった。


 鬼怒川晃にも槌ノ子乃文にも気付かれず、人影はそこに辿り着いていた。

「わっ!」

「うわ!」

「うお!」

 鬼怒川晃は尻餅をついた。槌ノ子乃文も飛びのいていた。

「申し訳ございません。当初、驚かせるつもりはなかったのです。しかし、声を掛けることも躊躇われる雰囲気でしたので、ついつい驚かしてみたくなりまして。誠に申し訳ございません」

 声の主は鬼怒川晃に手を差し伸べた。鬼怒川晃は、不審がる目を向けつつ、その手を取った。

 槌ノ子乃文はその従業員を睨んだ。

「それで、何しに来たのですか? 羽田ハネダさん」

 羽田ハネダ共輔キョウスケは槌ノ子乃文に笑顔を向けた。

「驚かそうと思いまして」

「で、御用件は? 羽田共輔さん」

 羽田共輔の笑顔がやや陰った。

「槌ノ子さんって、機嫌が悪くなると業務的に呼名しますよね。それ、たぶん、槌ノ子さんが思っている以上に怖いですからね? やめたほうがいいですよ?」

「さっさとお話しください。羽田共輔」

「御意に」

 羽田共輔は速やかに一歩下がった。鬼怒川晃からも槌ノ子乃文からも距離を取った。

「改めまして、羽田共輔です。この度は姫から言伝を預かって参りました。まず、槌ノ子さんに」

「はい」

「曰く。お疲れさん!」

「…」

「そして、ヒーさま」

「…はい」

「曰く。「常より夢ノ国を御利用いただき、ありがとうございます。急なお話ではございますが、『辛見伖さまの記憶に関する件』につきまして、検討の末、ヒーさまの御要望に沿えるであろう決定がなされたことを報告いたします。詳細は次回以降、従業員を介してお伝えしたいと考えております。

 また、ヒーさまの御意見は夢ノ国からしましても大変ありがたいものです。それゆえ、直接お聞きする機会を頂ければ幸いです。

 最後になりましたが、今後とも夢ノ国を御贔屓に」だ、そうです」

 鬼怒川晃は内容を咀嚼し始めた。予想していたよりも量があった。

 だいたい理解した後、槌ノ子乃文に確認した。

「つまり、オッケーってことですか?」

「…ですね」

 槌ノ子乃文は力なく笑んだ。


 その頃、教室で辛見伖の頭が沈んだ。


 辛見伖は夢ノ国に至った。記憶が曖昧であった。さしあたり、自身の状態を確認した。ベンチに座っていた。辛見伖はベンチをさすり、首を傾げた。

「辛見さん」

 辛見伖は顔を上げた。そこには鬼怒川晃が居た。辛見伖の前で屈んでいた。優しく微笑んでいた。ただ、どこか切なげであった。

「…ヒーちゃん?」

 辛見伖は大切な事を思い出した。ベンチから降り、膝を着いた。

「ヒーちゃん、どうしよう。私、眠っちゃった。夢を見ちゃった。また忘れちゃう。絶対に忘れないって言ったのに。なんでもできるって言ったのに。どうしよう。私、どうしたらいい?」

「大丈夫。もう大丈夫だから」

 鬼怒川晃は辛見伖の肩に手を添えた。しかし、辛見伖は首を横に振った。

「大丈夫じゃない。ヒーちゃんが大丈夫でも、私が大丈夫じゃないんだよ。私が忘れたくないの。

 ヒーちゃんだけだったんだよ、私の話を聞いてくれたの。ヒーちゃんは私が言った事に反応してくれたんだよ? 嬉しかったんだよ。忘れたい訳ないじゃん。私に反応してくれたヒーちゃんも、そんなヒーちゃんの御蔭で自分を保っていられるって事も、忘れたくないんだよ。記憶に残しておきたいんだよ。

 でも、でも…」

「そうじゃないの。大丈夫なの。もうね、辛見さんの記憶が消えることはないの」

 辛見伖は顔を上げた。泣いていた。

「ホント?」

 鬼怒川晃は頷き、振り返った。辛見伖も鬼怒川晃と同じ方向を見た。槌ノ子乃文と羽田共輔が立っていた。

「ほら。右に居るのが、前に話した、槌ノ子さん。左が、話し忘れていたけど、羽田さん。あの二人が大丈夫って言っていたから、きっと大丈夫」

「なんか、根拠としては不十分じゃない?」

 辛見伖は不安そうに鬼怒川晃の顔を覗いた。鬼怒川晃はそろそろと辛見伖の方に顔を戻した。

「根拠って必要かな?」

「ヒーちゃん?」

 鬼怒川晃の顔は下がっていった。

「いや、うん。根拠は必要だよ。根拠があるから今があるんだし、今が根拠になるから私は私でいられる。十分な根拠があれば、正しい事を云える。精密な根拠があれば、ある程度は先を予想できるようになる。だから、これから起こる事にも安心感が増す。根拠は必要だよ」

 離れた場所で、羽田共輔と槌ノ子乃文が顔を見合わせた。辛見伖は口を噤んでいた。鬼怒川晃は言葉を続けた。

「でもさ、起こる事を予想するのに十分な根拠って、ないんじゃないかな? ほとんど同じ根拠でも、些細な違いだけで、起きる事は大きく変わるんじゃないかな?

 だとしたら、必要なのは何が実際に起こるかだと思うの。起こった結果からどうするかだと思うの」

 いつの間にか、鬼怒川晃は辛見伖の肩を力強く掴んでいた。

「だから、目を覚ましたら私の所へ来て。私、待っているから」

 鬼怒川晃は顔を上げた。辛見伖は、鬼怒川晃に負けないくらい心強く、頷いた。

 頃合いで、槌ノ子乃文は空を仰いだ。

「お時間ですね」



「鬼怒川さん?」

 鬼怒川晃は頭を上げた。目に映る人間の数はどっと増していた。先生が点呼を始めていた。鬼怒川晃は上体を起こした。

「はい。鬼怒川晃、居ます」

 鬼怒川晃が答え、先生は頷きで応えた。鬼怒川晃、二度目の居眠りである。

 鬼怒川晃は右前に目を遣った。辛見伖も目を覚ましていた。肘を立て、手のひらに額を置いていた。

「辛見さん」

 辛見伖は先生の点呼に応じなかった。日頃の行いが悪いためか、先生も気に留めなかった。


 先生の話が終わると、辛見伖は鬼怒川晃の下へ飛んだ。

「ヒーちゃん!」

 鬼怒川晃は驚いていた。固唾を呑んだ。辛見伖は意気揚々と知らせた。

「私、覚えてる! ヒーちゃんの話、ちゃんと覚えてるよ!」

 鬼怒川晃は顔を綻ばせた。ところが、すぐに口元を引き締めた。辛見伖に正面を向け、頭を下げた。

「辛見さん。ごめんなさい」

「え?」

 辛見伖は混乱しだした。しかし、尋ねるより先に、鬼怒川晃は低頭の訳を話した。

「私が「夢と記憶に関係がある」とか言っちゃって。そのせいで辛見さんが眠らないという選択をして。今、眠っても忘れない状態になって。私、辛見さんに余計な事を言って、辛い思いをさせちゃった。本当にごめんなさい」

 鬼怒川晃は頭を上げなかった。

 辛見伖は黙していた。自分が何をすべきかわかっていた。辛見伖は息を大きく吸い、細く吐いた。

「ヒーちゃん。ヒーちゃんが謝る事は何もないよ。私が勝手にした事だもん。ヒーちゃんは勝手な私も心配してくれたじゃん。だから、ヒーちゃんが今するべき事は頭を下げることじゃないよ」

 鬼怒川晃は顔を上げ、辛見伖の顔を見た。

「ヒーちゃんが今すべき事は、ニューワタシを称えることです」

 辛見伖は誇らしげであった。鬼怒川晃は目に涙を浮かべたまま、辛見伖を見つめた。辛見伖のドヤ顔を前に、鬼怒川晃が辛見伖へ向ける視線は冷めていった。

「ニューワタシさん」

「はい!」

「それでは、一時限目の授業が始まってしまうので、早く準備をしてください」

「はーい」

 辛見伖は回れ右をし、とぼとぼと歩きだした。そんな辛見伖の後ろ姿に、鬼怒川晃は声を掛けた。

「ありがとうね」

 辛見伖は振り返らずに手を振った。


 この日も、辛見伖は全ての授業を寝て過ごした。

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