―37― 派生スキルを獲得しました

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 魔物の討伐を確認しました。

 スキルポイントを獲得しました。


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 2体目の金色の無人鎧ゴールデン・リビングアーマーを倒したばかりだった。


『危ないっ!』


 傀儡回の叫び声が聞こえるより前に、俺はしゃがんでいた。

 ヒュンッ、とさっきまでいたところに金色の無人鎧ゴールデン・リビングアーマーが剣を横に薙ぐように振り回していた。

 すかさず、俺は右足を軸に回転させる。

 すると、金色の無人鎧ゴールデン・リビングアーマーは転倒した。


「死ね」


 転倒した金色の無人鎧ゴールデン・リビングアーマーに覆い被されるように、剣を突き刺した。


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 魔物の討伐を確認しました。

 スキルポイントを獲得しました。


 △△△△△△△△△△△△△△△


 よしっ、三体目の討伐に成功した。

 俺はすかさず、真後ろへとステップする。4秒後に、左手から攻撃が来るため、右にステップしてかわしながら、俺は急いでステータス画面を開く。


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 所持スキルポイント:312


〈挑発Lv1〉

 レベルアップに必要な残りスキルポイント:10


〈剣術Lv2〉

 レベルアップに必要な残りスキルポイント:300


〈寄生剣傀儡回くぐつまわしあるじLv1〉

 レベルアップに必要な残りスキルポイント:70


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 うん、たった三体倒しただけで、〈剣術〉をレベル3まであげることができるな。

 吸血鬼ユーディートと共に、レベル上げに勤しんでいたとき、剣術をレベル3にあげるまで、一ヶ月以上かかったことを考えたら、あまりにも効率がいいことがわかるだろう。


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 スキルポイントが使用されました。

 レベルアップに必要な条件を達成しました。

 スキル〈剣術〉はレベルアップしました。

 剣術Lv2 ▶ 剣術Lv3


 △△△△△△△△△△△△△△△


 攻撃に気をつけながら、レベル3にあげる。


『なぁ、ご主人、〈剣術〉のレベルをあげるのもいいが、俺様としては〈寄生剣傀儡回くぐつまわしあるじ〉のレベルをあげてほしいぜ』

「次、スキルポイントが貯まったらあげてやるよ」


 そういえば、〈寄生剣傀儡回の主〉をレベル2にしたことは今んとこ一度も無いな。

 レベル2にすれば、派生スキルが手に入るみたいだから、どんなスキルが手に入るのか正直楽しみだな。


〈剣術〉がレベル3になったことで、動きがより洗練されていく。

 確か、この後は跳躍しながら、真下に剣先に向ければ、倒せるんだったかな。


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 魔物の討伐を確認しました。

 スキルポイントを獲得しました。


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 四体目の討伐。

 四体倒せたのは、今回が始めてだ。

 すかさず、ステータス画面を開き、今度は〈寄生剣傀儡回の主〉のレベルを2にあげる。


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 スキルポイントが使用されました。

 レベルアップに必要な条件を達成しました。

 スキル〈寄生剣傀儡回の主〉はレベルアップしました。

 寄生剣傀儡回の主Lv1 ▶ 寄生剣傀儡回の主Lv2


 △△△△△△△△△△△△△△△


『うひゃーっ、なんか力がみなぎるー!』


 傀儡回が叫ぶ。

 それと同時に、手に持っていた刀剣から光が漏れる。


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 派生スキル〈脈動する大剣〉を獲得しました。


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〈脈動する大剣〉? なんだ、それ……?

 ひとまず、使わない理由もないか、と思いスキルを発動させる。


「〈脈動する大剣〉」


 そう口にした途端、〈黒い太刀〉が姿を変えた。

 それはあまりにも不気味な見た目をした大剣だった。

 大剣のあちこちから影のようなの腕が生えては、俺の腕を掴んでくるのだ。


「重っ」


 めちゃくちゃ重く、持ち上げることすらままならない。

 こんな重い大剣を振り回して戦うとか無理だろ。


「〈黒い太刀〉に戻ってくれ」


 すかさず傀儡回にそう指示をだす。


『いやいや、ご主人! 今の俺には固有能力があるんだよ!』

「固有能力だと……?」


 それから傀儡回から固有能力について説明を聞く。


「なるほど、確かに悪くない能力だな」


 それじゃあ、レベル2にあがった傀儡回で第二ラウンドといこうか。

 

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