―35― やるじゃないか! ご主人っ!
隠し通路を歩いて行くと、一見なにもない開けた部屋に辿り着く。
ゴゴゴッ、という音が鳴って振り向くと、さっき通った入り口が塞がっていく。
どうやら閉じ込められたらしい。
『ご主人、来るぜ!』
すると、地上に複数の転移陣が出現する。
「「クゴォオオオオオオオオッッッ!!」」
「ご主人、これがスキルポイントを大量に稼ぐことができる
見ると、大量の
ざっと数えて20体はいるだろうか。
確か、普通の
ってことを踏まえると、
「〈黒の太刀〉」
そう叫んで、太刀と化した傀儡回を手に握る。
その上で、
「おい、よく見て攻撃をしろよ」
そう口にして、〈挑発〉を使う。
すると、
それを躱す。
ガシャッ、と
『やるじゃないか! ご主人っ!』
傀儡回が賞賛を送る。
「こう見えて、対集団戦は自信があるんだよ」
いつしかの多数の
「おい、雑魚共。どこからでも、かかってこいや」
多数の
「それじゃあ、始めようか。雑魚狩りを」
そう力んだ数十秒後、背後から刺されて死んだ。
まぁ、一回目で成功するとは思っていなかったので、別にいいんだけどさ。
◆
その段階では、寄生剣傀儡回を入手していないので、再び手に入れるために行動する必要があった。
『いいよ、俺様は主人に従うぜ』
傀儡回は毎回、素直に俺の言うことを聞いてくれたので、この点において苦労することはなかった。
そして、まずは〈知恵の結晶〉の入っている宝箱を回収して、スキル〈剣術〉を獲得する。
そして、スキル〈剣術〉をレベル1からレベル2にあげておく。
魔物を3体倒せば、レベル2になるのに必要なスキルポイントが貯まるのはわかっていた。
数時間もあれば、3体倒すことができるため、さっさとやってしまう。
と、ここまでが隠し部屋に入るまでに終わらせておく準備だ。
『おいおい、ここに隠し通路があるの知っているなんて、ご主人随分と物知りじゃねぇか』
「まぁな」
隠し通路を開けた途端、
「
『おう、任せておけ』
俺たちは
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