第4話

それから少し歩き俺たちはやっとコンビニに着いた。


「食料あるといいな」


中に入ると店内は少し汚れていたがそれ以外はいつも通りだった。


「まだ誰も来てないみたいですね。」

「そうだね。品数も多いしまだ店内が綺麗だからね」


それから俺は片っ端から収納を使いほぼ全部の食料をゲットした。


「今のスキルなんですか?」

「収納って言って異空間にしまえるんだよ。しかも時間をとめたまま」

「え、それサイキョーってやつじゃないですか」

「そうだね」


そして少し休憩して俺たちは次の行き先を決めた。


「次はスーパーかホームセンターかもう1件コンビニに行くかだな」

「やっぱり食料はあるだけいいですからね。もう1件コンビニ行ってからその先にあるスーパーに行きません?」

「そうだね。じゃあ早速行こっか」

「あ、収納はまだ入るんですか?」

「あ〜無限だから大丈夫」

「ますますチートですね」


それから俺たちは2件目のコンビニをめざした。そして到着した時には店内は荒らされていて食料はほとんどなかった。


「これはやばいな」

「え?何がですか?」


ひなこちゃんはわかってないみたいだ。


「ここの店をゴブリンが襲ったとしたら多分頭の良い奴だろう。さっきのコンビニは荒らされてなくてこっちは荒らされてる。おそらく兵糧攻めみたいなことだろう。ゴブリンがやった場合はね」

「ゴブリンじゃなかったら?」

「もし人間が漁ったとしたら、普通の人はこんなに荒らさない。しかもその人は収納を持ってる可能性があるし食料を餌に人を犯したり殺したりするかもしれない。人間に食料が渡ってた方が危険だね」


「そんなこと一瞬で思えるなんて凄いですね」


「そんなことないよ」


それから俺たちはスーパーを目指すことにした。


スーパーまでにゴブリンは1体もいなくスラスラ行けた。だがそれはスーパーにゴブリンが集まっていたからだ。


「ひなこちゃんあれ見える?」

「はい、見えます。」


そう、俺たちが見たのは50を超えるゴブリンとそれを指揮する大型の化け物がいた。


「あの大っきいのなんですか?」

「多分オークジェネラルだね。ゴブリン達を指揮してる奴だろう」

「強そうだね」

「そうだな。もっとレベル上げないと勝てそうにないな。」


そして俺たちはバレないようにこっそりスーパーを離れた。


「あんなのがいるなんて私たち大丈夫ですかね?」

「おそらく早くレベルあげないとやばいだろうね」

「確かにそうですね」

「そうと決まればホームセンターをめざしつつ積極的にゴブリンを狩って行こう。」


そうして俺たちはホームセンターに向かった。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

モンスターがいる世界で最強を目指す マッスル見久一 @sana123

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ