第9話 神崎清華VSモンスターⅡ
双方、微動だにせず、対峙すること数分。大きく地を蹴り、武器となる剣を振り上げ、
瞬時に発動し、神崎清華の周辺を張り巡らした結界が、振り下ろした
後方へ飛び退いた
結界を通り抜けて、光の速さで迫った光線を、再び大きく地を蹴り、飛び上がった
「っ……!」
空中に佇む
おかしい……人間の気配を感じたと思ったが……
違和感を覚え、
なんだ……なにが起きてやがる?!
猛烈な力で殴られた
神崎清華が、剣で以て飛ばした銀色の光線が直撃。光線をもろに受けた
神崎清華が振り下ろした剣が
「うまく、悪魔を封じることに成功したようだな」
再び、美果子に背を向け、安堵したようにぽつりと呟くミカエルの声が、美果子の耳に入った。
「まだ、安心するのは早いですよ」
緊張の面持ちで、美果子は待ったをかける。
「ものすっごく、イヤな感じがします」
そう、警告を発した美果子。思わず振り向いたミカエルが驚きとも、感心とも取れる表情をした。
「……どうやら、万一の時が、来てしまったようだ」
「美果子、こちらへ。絶対に、私から離れてはいけないよ」
自分のもとへ美果子を呼び寄せると結界を張り、万一に備えたのだった。
結界を張って身を護りながら、神崎清華はその時を待った。不気味な静けさが当たりを満たす。そして……
静寂を破り、一人の人間が、姿を現した。短く切りそろえられた黒髪に青い目をした長身の若い男。白いスカーフを胸元に巻いた黒服に黒マントの男から気品感が漂っていた。
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