第3話 家に帰る

「それでお前は綺麗なお姉さんに助けられたと」


と羨ましそうな表情で俺を見た。


石井颯太。

中学からの付き合いで、高校も同じで天正高校の1年2組の同じクラスだ。

いわゆる親友ってやつかな。

俺が「レナにふられた」とメッセージを送ったら、心配してここまで迎えに来てくれたのだ。


「とりあえず大丈夫そうでよかったよ。ところでレナの好きな人ってだれなんだ?」


俺はイライラしながら答えた。


「たしか龍治先輩とかいってたな。しってるか?」


颯太は驚いた顔をしてこちらを見た。


「しらないのか?一個上の先輩でスポーツも勉強もできてすごくモテてるってうわさだぜ。」


俺は不思議に思い。


「なんでそんな先輩がレナの事を。」


すると颯太が、「そりゃレナ可愛いしな、入学式でもめちゃ声かけられてたよ。」


俺は唖然としながら「そうなんだ」と答えた。


颯太が「それはそうと茶髪のお姉さんはだれなんだよ?飛び下りようとしてうたとはいえ、普通あそこまでするか?俺ならそのままホテルへgoだね」


俺はあきれて「あほか」とだけ返した。


「でもどっかで会ったことあるんだよな。俺を知ってるみたいだったししかもこれからもって言ってたし会う機会ないのにな」


すると颯太がニヤリと「もしかしたらうちの学校の生徒だったりして」といった。


「キモイ顔してないでそろそろ帰るぞ。その、ありがとな。お前のおかげで元気がでたよ」


とちょっと照れくさそうにいった。


すると颯太は真面目な顔になり「あたりまえだろ俺たち親友なんだから!今度かわいそうなお前に風俗でもおごってやるよ」


とまたニヤニヤしだし答えてきた。


「あほか!お前に礼言うんじゃなかったよ」


「なんでだよー」


と笑いながら家に帰った。


颯太がいなかったら明日から学校行ってなかったんだろうなと感謝しお風呂に入ってお姉さんを考えながら寝た。


多分その日は泣きながら寝たんだろう。


朝になっ。た。


学校へ行く準備をし、高校へ向かった。


高校生活初めての登校だ。


そして学校の門を通ると後ろから声を掛けられた。












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