そして、沈黙(2)
新暦九〇六年初冬一月十五日。
西右どのは、ハアルクンどのを万騎長として
公は、従軍した兵に対しては約束したが、将については明言しなかった。それに対して万騎長どのは、無言の微笑で返した。
口頭にて、サレから内容を聞いた近北公は、書状を受け取らなかった(※1)。
いくさびとという生き物のことがわかっていない
それに対して近北公は、「世の中にはいくさの中でしか生きられない者もいる。肉食獣に草を
近北公は万騎長どのの身分を
貴人として遇するため、近北公は首つりを勧めたが、万騎長はサレによる斬首を望んだ。近北公はそれをよしとした。
※1 書状を受け取らなかった
内容はハアルクンの助命嘆願。なお、この書状が書人ノルセン・サレの最高傑作とされている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます