地にうずもれて(5)

 初秋十月。

 東部州からラウザドへ向かう船の中で、船荷から異臭がしたので、船員が調べたところ、中から、男の遺体が見つかった。

 遺品からオアンデルスン[・ゴレアーナ]と判明したが、同行していたはずの庶子が見つからず、近北公[ハエルヌン・スラザーラ]は捜索を厳命した。

 サレはこれを良い機会として、ホアラの人別にんべつあらためを徹底して行った。すると、オアンデルスン一派のしたが見つかったので、これを刑した。しかし、オアンデルスンの庶子は見つからなかった。

 オアンデルスンの死が伝わると、東部州における残党の抵抗は止んだ。めでたいこと限りなかった。

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