ここまでのあらすじ

 新暦八九二年九月、七州掌握にあと一歩とまで迫ったムゲリ・スラザーラが、重臣コイア・ノテに討たれたことにより、「短い内乱」がはじまった。


 ムゲリの死を受けた権力闘争が各州で繰り広げられる中、いち早く州内を安定させた東南州のタリストン・グブリエラは攻勢に出るが、第二次西征に失敗し、守勢に回る。

 そして、その第二次西征および第一次大掃討での功績により、西南州で権力を確立したスザレ・マウロもまた、近北州のハエルヌン・スラザーラに対して、八九八年八月の第二次セカヴァンの戦いでやぶれ、実権を失う。


 東部州のエレーニ・ゴレアーナと「八九九年の妥協」を結んだハエルヌン・スラザーラにより、「短い内乱」が終わり、「ハエルヌンによる春」が訪れようとしていた矢先、事件が起きる。

 七州の大地はまだ、人々の血を欲していたのだった……。

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