人物一覧(九〇三年時点)

・近北州


ロナーテ・ハアリウ

『北州公』。七州三名家のひとつ、ハアリウ家の当主。零落れいらくしていたところを、ブランクーレ家に救われ、その権威付けに利用される。


ハランシスク・スラザーラ

『公女』。七州三名家のひとつ、スラザーラ家の家長。政治に感心がない。高い学識の持ち主であり、七州に天文台を建てさせる。ハエルヌンと結婚し、近北州へ下向。


タレセ・サレ

アイリウン・サレ(故人)の妻。オラウージャ家の出。ハランシスクに仕える。


ハエルヌン・スラザーラ

『近北公』。近北きんほくしゅうしゅうぎょ使。所有する金山による財力を背景に、近北州で独裁的な権力をもつ。過剰な防衛本能から他州へ干渉を行うが、領土拡張への感心は薄い。


ボスカ・ブランクーレ

『高家』。ハエルヌンの甥。ハエルヌンよりブランクーレ家の家督を譲られる。


モルシア・サネ 近北公の側近。ハエルヌンからは「老人」と呼ばれている。


ラシウ・ホランク

もと捨て子。オジセン・ホランクの養子。ノルセン・サレのいもうと弟子でし。ハエルヌンに請われて、近北州に出向き、その警固を担う。彼の寵愛を受けている。


オジセン・ホランク

『剣聖』。ノルセンとラシウの刀術の師。せつりゅうとうじゅつの開祖。行方不明。


ルウラ・ハアルクン 

きたばんちょう』。近北州万騎長。良将だが、ハエルヌンから疎まれている。


ポウラ・サウゾ ルウラ・ハアルクンの側近。猛将。


ウベラ・ガスムン

りょうさい』。スラザーラ家およびブランクーレ家の家宰。ハエルヌンの右腕。


ザケ・ラミ

西せい』。西管区長左騎射。ハエルヌンの寵臣。


クルロサ・ルイセ

ほく』。北管区長左騎射。近北州の名門ルイセ家の当主。法に精通しているが、軍事に疎く、その点について、幾たびもハエルヌンから叱責されている。


テモ・ムイレ=レセ

『マルトレ候』。名門の家長。穀倉地帯マルトレ領主。ハエルヌンと不仲。



・遠北州


ルファエラ・ペキ

『遠北公』。遠北州州馭使。前州馭使フファエラの嫡男。ハエルヌン・スラザーラの策謀による、州内の内紛に苦しむなか、業病に倒れる。


ルオノーレ・ホアビアーヌ

サルテン要塞の女城主。調略を受け、ルファエラを裏切り、ハエルヌンにつく。



・近西州


ウリアセ・タイシェイレ

『近西公』。近西州州馭使。バアニおよびレコの傀儡かいらいになることを受け入れる。


ケイカ・ノテ 前近西州州馭使コイア・ノテの嫡孫。


ロアナルデ・バアニ

コイア・ノテの元側近。軍事に秀でる。ケイカ・ノテの州馭使擁立を目指している。


ラール・レコ

コイア・ノテの元側近。バアニと共に、ケイカ・ノテの州馭使擁立に動く。



・西南州


ダイアネ・デウアルト五十六世

ダイアネ・デウアルト五十五世とジヴァ・デウアルトの娘。


ジヴァ・デウアルト

『妖怪』。摂政。デウアルト家のじょ婿せい。権威面でムゲリ・スラザーラの覇業を助け、宮廷内で権力を握ったが、その力に陰りが見えはじめている。


オルネステ・モドゥラ 侍従。ジヴァ・デウアルトの側近。


ボルーヌ・スラザーラ

ハランシスクの叔父。スラザーラ家の家長に娘を就かせるべく、画策した。


コリニ・スラザーラ

旧姓ボジリア。ボルーヌの娘の夫としてスラザーラ家へ婿入りする。反摂政派。


スザレ・マウロ

『今の大公』。しゅうぎょかん。ムゲリ・スラザーラの死後、塩賊討伐で武功を挙げ、西南州の権力を掌握するが、ハエルヌン・スラザーラとのいくさにやぶれ、実権を失う。


オヴァルテン・マウロ

スザレ・マウロの異母弟。軍務と政務の両面でスザレ・マウロを補佐した。


トオドジエ・コルネイア

執政官。反マウロ派の集まりである「良識派」の指導者。元マウロの側近。


オリサン・クブララ

スラザーラ家の元家宰。実直ないくさ人。家宰の職務をノルセン・サレに委ねた。


ガーグ・オンデルサン

『バージェ候』。左騎射。諫言かんげんが受け入れられず、ムゲリ・スラザーラから隠居させられるが、その横死後に復権。老いのためか、その判断力に疑問を持たれている。


ホアビウ・オンデルサン

百騎長。ガーグの長男。中立策に固執する父に反発し、ハエルヌン派として動く。


オルベルタ・ローレイル

自由都市ラウザドの指導者。商人。ノルセン・サレとじっこんの仲。足が不自由。


ルンシ・サルヴィ 塩賊の大頭目。ごうしゅうである塩賊を組織化しつつある。



・東南州


タリストン・グブリエラ

『東南公』。東南州州馭使。父ヌコラシの遺領を継ぐ。コイア・ノテの乱直後は優位な立ち位置にあったが、第二次西征でのつまずきの後、東部州の攻勢を受ける。


ザユリイ・グブリエラ

絶世の美女と噂されている。テモ・ムイレ=レセの妹。ハエルヌンの元婚約者だったが、婚約破棄後、彼の意向により、タリストン・グブリエラのもとへ嫁ぐ。病身。


イアンデルレブ・ルモサ 『学者』。タリストン・グブリエラの側近。


ズニエラ・ルモサ イアンデルレブ・ルモサの長男。神童として名をはせる。


ノルセン・サレ

『執政官殺し』などの数々の悪名を持つ、汚名にまみれたいくさ人。ホアラ代官。ハランシクのきょうだいとして信任され、第二次西征やコステラのじょうらんで暗躍する。塩賊をかつのごとく嫌っている。兄は「デウアルトのそう」とうたわれたアイリウン。


ラエ・サレ ノルセン母。ボエヌ家の出。ハランシスク・スラザーラの乳母うば


ライーズ・サレ ノルセンの妻。ウリゼエ家の出。


オイルタン・サレ ノルセンの長子。ゆいいつの男子であり、父から溺愛できあいされる。


ポドレ・ハラグ サレ家の家宰。ノルセン・サレの片腕。


オルシャンドラ・ダウロン

姓名は自分で名づけたもので、旧名オントニア。ほこの使い手で、一騎当千のいくさ人。ぼうの持ち主だが粗暴な性格で、ノルセン・サレをたびたび悩ませる。


オーグ・ラーゾ

近西州ラーゾ村出身。兵の指揮者としてサレから認められ、彼の長女と婚約する。


ゼヨジ・ボエヌ ボエヌ家傍流の出。サレのもとで、折衝の能力を生かす。


ロイズン・ムラエソ サレ家の財務を担う。



・東部州


エレーニ・ゴレアーナ

『東州公』。東部州州馭使。前州馭使ボンテの娘。経済に通じる。叔父であるムゲリ・スラザーラのお気に入りであった。東南州東管区に軍事的な圧力をかける。


ゾオジ・ゴレアーナ ボンテ・ゴレアーナの庶長子。


ズヤイリ・ゴレアーナ ゾオジ・ゴレアーナの長子。


オアンデルスン・ゴレアーナ  ボンテ・ゴレアーナの女婿。エレーニの夫。


モイカン・ウアネセ ゴレアーナ家の家宰。

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