都、美しく燃えて(五)

[落丁](※1)



































※1 [落丁]

 本書が底本とした、本回顧録の写本であるラウザド本は、原本を直接、書き写したものとされている。

 それが事実ならば、原本を書き写していた時点で、落丁があったことになる。

 その落丁についてだが、誤って抜け落ちたのか、故意に抜き取られたのかは不明である。

 故意とした場合、だれがどのような理由で行為に及んだかが問題になり、それについては、史家の間でいろいろと意見はあるが、どれも確証のない推論ばかりであるうえに、その議論に参加することは、本注釈の趣旨から離れるため、この件の詳細には触れない。

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