3-06『カリバーン西ー急成長』
あれから2時間はぶっ通しでこの2人と戦ってる。
今の所直撃は全て避けてるが、正直そろそろごめんなさいしたい所だ。なんせこの2人(成長速度がぱねぇんだよ!!)
最初単調な攻撃しかしてこなかったみぅだったのだが、今ではもう手に負えないことになってきている。
どこだっけかな、そうそう1時間ぐらいした時か……
「にゅー!!」とか言って、そろそろ諦めるかな~と思ったんだが、それは大きな間違いだったよ。
多分あれ、戦闘中に何か出来る様な気がしてて、それがもう少しってとこまで来ててイライラしてたんだな。
みぅの攻撃は慣れるととても避けやすかった。
どれだけ早かろうが結局は直線にしかしてこない、僕は空中で移動出来るから横にひょいっと避けるだけで良かったんだ。
なのに……あんな手を思いつくなんてな。
それは僕がみぅを煽るのになんとなく言った言葉。
「みぅ、せめて僕を脅かすぐらいしてくれないか?」
とまぁ、全ての攻撃が交わされ苛立ってるだろうなと大人気ない言葉を投げつけたんだが……みぅはその言葉を聞いて、腹を立てる所かそれをヒントだと思ったんだろうな、突然立ち止まり何かを考え始めたんだ。
「みゅ?……驚かす……えとびっくりされるだたかな」
(自分なりの言葉に変換させなくていいんだよ?)
いつものみぅだな~と思って見てたんだが……少し心折れかけてたのか下がっていた耳、ぴょこーんと跳ね上がる。
そして悪いことを考えた企みのある笑みを零す。
「えへへ~いくと、ヒントだたんだ!!ありがとう!!」
「ん?」(ヒントなんて言った覚え……)と考える間もなく、みぅは「いっくよー!!」地面に力を入れ僕の元へ飛んでくる。
とは言え、暫くは単調な攻撃しか飛んで来なかった。
けれど、何かがおかしかった。
(攻撃が浅くなった?)僕に当てる満々だったのが、近くを跳ねてるだけになったって表現が合ってるかな?
そして油断した次の瞬間であった。
「なっ!?」僕はみぃの攻撃に反応するため、みぅの攻撃は通り過ぎたあと魔力感知に切り替えて対策してるのだが、まさかの通り過ぎて行ったみぅが思ったよりも帰ってくるのが早くなっていた。
焦り全力で避けた。(何が起こった!?)
みぅを見てなかったから判断ができない僕、「えへへ~出来た~!!」に対して、すごく嬉しそうなみぅ。
次は見る。またいつものように直線に通り抜けたみぅ。
そして僕は今回しっかりと見ていると、まさかの事がそこで起きていた。
それは何故か突然跳ねまくっていただけのみぅが何故跳ねていたのかがポイントだった。
(拳での攻撃で魔力が逃げないようにしてたのか!!)
みぅが跳ねてた理由、それはフィジカルスキルの発動の為足に魔力を集める為だった。
そして足から放ったのは魔撃、しかも地面じゃなく空中に放っていた。魔撃により空中に出来た魔力による衝撃という名の壁を、みぅはただの運動神経のみで蹴り、僕の元へ切り替えてたのだ。
(もう飛んでんじゃねぇかよ!!)
とまぁ見事に驚かされた僕。
最初は良かったよ?切り返しが初めてでまだ遅かったからさ……けど、あれから1時間経った今では、もうそこに足場があるんじゃねぇの?って勢いで次々僕目掛け飛んでくるんだ。
(……あえて破壊力があってもっと早くなりそうな魔炎撃を使ってないのは、魔力と自分に衝撃によるダメージを無くす為か~)
黒隼のレギンス、あれによって足にダメージが無くなり、しかも溜めなく跳べるようになったのが……この結果って訳だな。
(我ながら恐ろしい子を育ててる気がするな)
完全な感覚による成長、だが決して考えていない訳じゃないって事だな。
襲い来る連撃の嵐、これ以上速くなるのかよ!とか思ってたら、忘れていたよ……もう1人の天才の事をさ。
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