3-03『カリバーンープレゼント』
僕の嘘を見破った事が余っ程嬉しいのかキャッキャ喜ぶ2人、こうなったらもう隠す必要も無いので後で仕掛けようとしてたこれも出す。
異空間収納から取り出した。
「みぃ、本当なら明日武器屋で受け取らそうと思ってた物だ」
「……!?こっこれ……」
まぁみぅにだけ武器を渡すのはあれだからな?みぃにもちゃんと武器を用意してたんだ。
゛蒼天玉の杖゛
天候すら操るとされた大賢者が持ってた大いなる宝玉が先端に付いた両手杖。水、光属性の魔力を杖に通すことで体内から放たれる魔力を何倍にも上昇させる効果がある。
「……嬉しい……」
ふむ、こうも泣きそうな程喜ばれたなら、こっちも頑張った甲斐があったってもんだな。
ちなみにこの杖は、近くのダンジョンの奥深くで魔物が守ってたので蹴散らしてとってきた。
(あのダンジョン、無駄に魔物多くて大変だったんだよな~)
ちなみに効果は、杖の横の壁に書いてたから知ってるだけで価値とかはよく知らん。
水と光って見た時、みぃに最適だなーと思ってたんだよな。
かなり大きな杖だけど、近接による戦闘方法がないみぃには武器にもなるし、きっと色々役に立つと思う。
☆☆☆☆☆
さて、ここで終わりだと思うなよちびっこ共め!(僕のがちっこいな今は……)
「とりあえず、それは遅れたけど冒険者になった記念って奴だから気にせず使えばいい……」
もうね、ぽろぽろこっち見ながら泣くのはやめませんかみぃさん?頭撫でてるみぅのが大人っぽく見えるって余っ程な状況なんですよ?
けどまぁ、これも持ってても仕方ないからな?
異空間収納を開く。
「あとはこれ、僕は2人に礼をしてなかったからな?……まぁあれだ、動けなくて最初死ぬと思ってたから助かったよ、僕を助けて拾って育ててくれてありがとうな、これはその感謝の気持ちだ」
「……いくと?」「ご主人様~」
ふむ…………………………………………あーつーい~!!
(ていうか、せめてプレゼントは受け取ってから抱きつけ2人共!!なんかプレゼント持ったまま真っ直ぐ突き出してる手をどうしたらいいか分からんからさ!!)
ちょっと泣かせてやろうと思ってたが、本気で泣かれてちょっと困った僕であった。
この後数十分、僕はプレゼントを前に出したまま最終的に浮遊してる僕はそのまま押し倒され泣き続けられたという。
(子供の体温……泣くと半端なく暑いのな……)
2人の首に付いてるネックレスが僕からのプレゼント。
とはいえ、マントと羽衣で殆ど見えないがな、まぁ……手作りなだけに見えるとなんか恥ずかしいから良いんだけどさ!!
作ったネックレスの名前は、護りのネックレスと言う、結構異世界では少しは高いがお金を出せばすぐに買うことが出来る物だ。
でもまぁ、流石にお礼だからな……手を少しだけ加えた。
護りのネックレスは本来蒼く大きな宝玉がついた銀製のネックレスなのだが、とりあえず蒼い宝石を取り外して、銀のネックレスに想い人の粉塵と言ったものを本来は1粒で効果が出る所、全部ぶち込んでまとめて錬成。
形は2つとも龍にして置いた。
(みぃの2対の龍で思い付いたんだよな)
そして龍の手には魔道具を錬成してその特殊な能力を流石にそのままとは行かないが半分は受け継いだ小さな2つの玉に仕立てたものを持たせている。
まぁ護りのネックレスの原型無いせいで……防具屋のおっさんに、誓いのネックレスとか名付けられたんだが……あのヒゲオヤジには似つかわしくない名前すぎて吐き気がしたよ。
効果はこんな感じだ。
想い人のネックレス。
『破壊不可』『想い人の護り』『魔法攻撃軽減』
想い人の護りはこのネックレスに錬成でぶち込んだ想い人の粉塵が関わっていて、この2つのネックレスを付けると、お互いに対しての攻撃が無効化される。
(みぅが戦ってる時に、みぃが魔法攻撃をブッパ出来たらいいなーって思ったんだよな~)
余っ程通じあってなければ効果が発揮されないらしいが、あの二人なら必ず効果があると思うんだ。
本来は男女のカップルがお互いの信頼関係を確かめる為に使用するという、不思議アイテムなんだけど……使い方次第だよな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます