2-29『カリバーンー大会招待』
色々あって数ヶ月、なんだかんだで冒険者にも慣れみぃとみぅもかなり育ってきたと思うがまだまだだ。
という訳で今日もまた冒険者ギルドへ足を運びクエストボードを見てる僕達である。
゛ゴブリンの集会を阻止せよ゛゛スライムが数匹゛゛空飛ぶグレムリンを倒してくれ!!゛゛ゴブリンから家畜を守る仕事゛゛眠れない夜を何とかして゛
(はぁ~)今日も今日とて、冒険者ギルドの依頼はゴブリンに汚染されているようだな。
(人間より絶対多いだろ!)僕が思うそれ程までにゴブリン一色である。
そんなくらい顔色の僕達へ、今日は珍しくクエストボードの前で声をかけられる。
「みぅちゃん、みぃちゃん、ちょっといいかな!」
最近じゃ完全に2人を溺愛する娘の様に可愛がる、この茶髪の巨乳は冒険者ギルドの受付のお姉さんだ。
(ぬあ……)とまぁ僕は当たり前のようにみぃから取り上げられお姉さんの2つの山に挟まれてます。
「どうしましたか?」初めの頃は少しはヤキモチ妬いてくれてたみぃも、最近じゃこれに慣れたようだな。
みぅはこのお姉さんに謎に懐いてるのか、僕が抱かれるとお姉さんのお腹をつんつんしてる。
「も~みぅちゃん、お姉さんのお腹にはそんなに贅肉ないわよ~」
「にゅ?」たぶん、ぷにぷに良い感じの感触なんだろな。
と、ここでお姉さんは突然のお仕事モード。
「えーと、2人にお願いがあってね?……もし良ければギルドで開催される大会に出てくれないかな?報酬は依頼なんかよりかなり多いし、評価によっては一気に中級冒険者まで上がれる、それにスキルポイントも沢山貰えるからお得なんだけど」
聞かれると当たり前のようにみぃの目線はお姉さんから僕へ、なのでコクコクと頷く。
(頭動かすと柔らかくて気持ちいいな~)なんて、間抜けな顔をしてる僕だけどちゃんと考えて頷いたんだぞ?決してお姉さんのこのボリューミーなお胸に誘惑されてお願いを受けた訳じゃないぞ?
「わかりました、その依頼受けさせて頂きます」
(みぃは段々大人っぽい喋り方になってきたよな~)
なんだか今じゃ僕より敬語がしっかりしてる気がするよ。
「ほんと!ありがとー~」
「……!?やっやめてください」
お姉さん、僕を抱いたままみぃに抱きつくのやめませんか?(くるしぃー…が、我が生涯に一片の~……おっふ)
胸によって圧迫死されそうになったが、みぃの方が無いので死ぬには至らずなんとか生きてられたよ。
嫌がるみぃにお姉さんは抱きつきながら言う。
「もう1人夜しか来ないからみぅちゃんとみぃちゃんは知らないと思うんだけどさ~うちにはかなり強い新人さんがいるんだけどさ~すっごいお堅い人で、この間なんども誘ったんだけど断られてたから助かるわ~、流石に2人みたいな可愛い女の子に言うのは気が引けてたんだけど、このギルドの新人だと次に強いのはあなた達だからね~」
とまぁ、このお姉さん入ってるんだけどさ。
(たぶんそれ僕の事だな~)僕は一応冒険者になってから毎日夜にギルド依頼をこなしてるからなー夜は冒険者が減る分、結構な依頼が貼り出されても残るから、討伐依頼を1日3件はこなす様にしてるんだ。
ちなみにみぅとみぃは下級冒険者だが、僕は中級冒険者で、もうすぐ上級だったりして……
とはいえ、新人冒険者には変わらないので何度も声をかけられたが……目立つのは避けたいので断らせてもらったんだ。
(全国から集まるギルド同士の戦いかーちょっとやって見たかったけど、みぃとみぅの実力を見るには丁度いいかもな)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます