2-10『カリバーンー冒険者登録』


 身分証。


 名前/みぃ・年齢/10


 性別/女・職業/なし


 受付が終わり、みぃは受付のお姉さんに身分証を貰い、それを嬉しいのか黙って僕にみせてきている。


(ほうほう、やっぱうちの娘は可愛いの~)

 顔写真付きの身分証を見た感想です。


 ちなみにみぅは持ってたらボキッと折りそうなのでみぃが回収してる。(魔導鉄でできてんだっけ?)だから、そう簡単に折れないとは言われてるが、流石のみぃでもみぅなら折りかねないと判断したんだろうな。

(静かな顔して妹のことよく見てんだよな~)


 まぁここで受付終了。って訳では無い。



 受付のお姉さんは続けてみぃに尋ねる。


「このまま冒険者登録などいかがでしょうか?一応年齢は10歳から可能です、みぃさんは物凄い魔力を持ってそうなので、きっと向いてると思うのですが……」

(さっき見たもんな~……)

 ちなみにあのえげつない魔力を放ってから、冒険者ギルドの殆どの人がみぃに注目してる状況だな。


「ご主人様……」こそっと僕に指示を煽ってくる。

 まぁ出来ればなれたらいいなって思ってたので、もちろんコクコクと頷き指示を送る。

 みぃはそれを理解し、すぐに受付のお姉さんに答える。


「はい、お願いします……ふぇ!?」(な!?)


 と、珍しくみぃが驚くのも無理はない。


 みぃが頷いた途端、ギルド内が大盛り上がり。うおーーー優秀な冒険者がきたぞーーーって感じに騒ぎになった。


「……!なってくれるんですか!!最近優秀な方が入ってくれなくて困ってたんですよ~!!」お姉さんも興奮気味。


 現状が理解できないみぃに次々と渡される様々な書類。


「得意魔法は水なんですか!!しかも魔法名なしの執行!?そんなの賢者様クラスじゃないですか!!」


 書類を書いてるだけだと言うのに、それを横から覗いてくる受付のお姉さんはまた興奮してる。


「知力がかなり高いです!!マジックポイントも……今年はこれなら優勝ですよ!!」

 なにやら丸い球体にみぃが手を当てるなり、色々な情報がわかるのか受付の人はさらに興奮してる。


「……!?みぅちゃんも身体能力が全体的に群を抜いて高いです!!これなら最初からクラディエイター、ソードマスター、クルセイダー、物理専門の職業でしたら何にでもなれますよ!!魔力も高いですし、マジックソードファイターもオススメです!!」

(……この2人、やっぱ凄かったのね?)


 ちなみにこのお姉さんが奨めてきたのは職業の事である。

 冒険者には様々な職業、ジョブというものが存在し、その職業に見合ったスキルなんかを獲得出来るらしい。

 ちなみにお姉さんが次々呪文のように唱えていた職業は二次職といって、基本である職業を極めた際になることの出来る職業、けれどステータス次第では基本職を無視して二次職になることも出来るという。


 とはいえ、僕が2人に指示した職業はこれである。


 名前/みぃ・年齢/10


 HP/130・MP/482

 腕力/41・体力/38・素早さ/102

 知力/106・精神/118・器用さ/191

 魔法適正/4属性/6種類/超級


 性別/女・職業/魔法使い


 常時スキル一覧

『成長(知力)』『水の心得』『第1契約』『水乙女の加護』

 職業スキル一覧

『ウォーター』『アイス』『ライト』




 名前/みぅ・年齢/10


 HP/320・MP/121

 腕力/82・体力/102・素早さ/201

 知力/24・精神/50・器用さ/41

 魔法適正/3属性/1種類/中級


 性別/女・職業/武闘家


 常時スキル一覧

『成長(腕力)』『火の心得』『第1契約』『不死鳥の加護』

 職業スキル一覧

『魔撃』『呼吸法』



 2人には基本職を選択させた。どうやら基本職を極めた際には他職になってもその職業の技は使えるらしいので(ゲーム設定感)技は弱くても強くても選択が多い程に戦法が取りやすそうだからな。

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