第17話 訪問者
私の名前は柏木ひかる。千葉からやってきた高校生だ。
先の事故で棄てられた無人の町があると聞いて、半信半疑でやってきたのだが……これは驚いた。本当に誰もいないじゃないか!
ここなら自分らしく暮らせる、私はそう直感した。
この町が危険なことはわかっている。だからこそ遠路はるばるやってきたのだ。人々はこの町を怖れ、近寄ろうとすらしない。私の身体を貫通する、目に見えぬ脅威――
そんなものに構っている暇はない!
さあ、憧れの女子高校生としての暮らしが、今ここに始まる!
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