第18話 新生活

とはいったものの、この町で一体どう暮らしていけばよいものだろうか。

ぱっと見た感じ、全ての住民が避難を終え、住居は空っぽのようだ。

この中から好きな家を選んで……いや、そういうのはよしとこう。

そうだ、私は本が大好きだ。図書館で寝泊まりするのも悪くない。


ライフラインは――

水道、電気が生きている!ガスはわからないが、私にはきっと不要だろう。


食料は基本、近くのスーパーで調達する。在庫がなくなったら、またひょいとバリケードを跨いで隣町に行けばよい。この身体能力に関してだけは、男に生まれてよかったなと思う。


他に必要な物は数限りあるが、とりあえず電子レンジやカセットコンロ等の簡便な調理器具は要る。この町には何でもあって素晴らしい!家電屋からちょいと拝借するくらい誰も文句を言わないだろう。この町のものは何でも汚染されていて、やがて全て処分されるのだから。


さあ、早速行動だ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る