第9話 判断

その晩、私は妹たちに相談した。

「みつば、よつば。」

「……避難、したい?」


返事はなかった。無理もない。まだ6歳と2歳なのだ。何が起きているのかもよく理解していないだろう。ただ、私たちの日常はどこか遠くへ行ってしまった――


私は決意した。

「明日、みんなで避難する。まずは学校に行く。近くの小学校が避難場所になるって、先生言ってた。だから支度するよ」


妹たちは何も言わず、好きな洋服やお菓子を集めて、小さなリュックに詰めた。私は妹たちにペットボトルの水と乾パンを手渡した。

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