第4話 大地震

そして、それは丁度、午後のおやつを食べていた頃だっただろうか。

大地が、とつぜん大きく動き出した。


この地域はひんぱんに地震があるから、私も最初は「またか」くらいにしか思っていなかった。


だが、揺れはいよいよ大きくなってきた。

よつばは恐怖に泣き叫び、みつばは私からピタリとも離れない。かくいう私も、平気を保つのに一生懸命だった。


くまくま町の最大震度は6強であった。


テレビが映らない。部屋の明かりも消えてしまった。

地震で電線や電柱が壊れてしまったのだろう。

私たちは、この家にて完全に閉ざされてしまった。


……何やら外が騒がしい。

窓の外に目をやると、遠くで津波がガラガラとやるのをみとめた。

声も出ぬようなその風景に、私は妙な孤独感で死を待ちかまえるしかなかった。

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