第10話 あいつは誰だ

朝出社すると、澤田の姿はなかった。


部屋に入るといつも通り掃除と整理整頓がされているので、会社に来ていることは確認できた。


今日のスーツを鏡で確認していると、ドアが鳴る。


中に入ってきたのは想像通り宇佐美と澤田だ。


宇佐美の後ろに隠れて、澤田の様子は確認できないが、きっと朝から、宇佐美に俺とパーティーに出席しろと言われて驚いているに違いないと思った。


「社長、今日のパートナーは澤田さんです。先に準備がありますので、13時に会場で待ち合わせでお願いします。」


と宇佐美が俺に話しかけると、ひょこっと澤田が顔を出す。


どうやら俺が断ると期待しているようだ。


その期待に満ちた顔が、俺が今から発する言葉で一気に落胆するかと思うと楽しくてしょうがなかった。


思わず笑みがこぼれてしまう。


「分かった。」


と俺が言うと、澤田の顔が期待に満ちた顔から信じれないという顔に変わり、最終的にはこの世の終わりだという顔に変わっている。


俺が断るとばかり思っていたのか、この世の終わりだという顔のまま固まってしまっている。


その滑稽な姿に笑いがこぼれてくるのを抑えられず、後ろを向いてごまかす。


「こちらはお任せ下さい。それでは失礼します。」


と言って宇佐美が澤田を引きずるようにして部屋から出て行く。


その光景があまりにも可笑しくて、二人が部屋から出て行くと堪え切れず笑ってしまう。


最初からこの調子で、この後のパーティーがどうなるのか楽しみだ。


ただ、あの容姿だからパーティーに出席させるには分が悪いように思う。


最初だけ一緒にいてある程度のところで先に帰そうと思った。


パーティーは午後からだから、溜まっている書類を片付けてから頃合いの時間を見て、会社を出ることにする。


あっという間に時間は経ち、もう会社を出ないと間に合わない時間になっていた。


慌てて準備をして、社内にあるコーヒーショップでいつも澤田が買ってきてくれるサンドイッチとコーヒーを買って車に向かう。


今まで昼食は食べなくても問題なかったが、毎日食べるようになると食べないと調子が出ない。


あいつが来てから色々と俺を変えているなと思うと少し悔しくも思うが、これからのパーティーで澤田がどんな表情をするのか楽しみでもあった。


車に乗り込むと買ったサンドイッチをぱくつきながら会場に向かう。


会場に着いたので宇佐美の姿を探すも見つからない。


これだけ人で溢れかえっていると見つかるものも見つからないよなと思いながら、宇佐美に電話をかける。


「もしもし、宇佐美?着いたが今どこだ。」


「俺は次の仕事に間に合わないから、澤田さんだけが会場にいるはずだ。ちょっと前に着いたから、会場のどこかにいるはずだ。ちゃんと見つけろよ。見つからなかったらお前から電話すると言ってあるから連絡しろ」


とだけ言うと宇佐美はそっけなく電話を切った。


ぐるりと周りを見渡して澤田を探してみる。


探すものの見つからない。


本当に先に着いているのかよ、とイラつきながら澤田に電話をかけた。


「おい、澤田どこにいるんだ。」


「お疲れ様です。今受付横のソファーがあるところの隅にいます。」


という返事が聞こえたので、そちらに目を向ける。


俺の視界に入っているのは、黒のシックなロングドレスを着て髪をアップにした女性しかいない。


俺の知っている澤田とは似ても似つかない。


ただ、受付横のソファーの近くにいる女性はその人ひとりしかいない。


まさか澤田じゃないよなと近寄って顔を確認する。


いつもとは違う色っぽい雰囲気を纏った澤田だった。


俺はかける言葉を失い、息をのむしかできなかった。


「社長、お疲れ様です。午前中は抜けており申し訳ありませんでした。受付は済んでおりますので、いつでも会場に入れます。」


と容姿はいつもと全く違うが、いつもの事務的なやり取りはやはり澤田に違いない。


髪をアップにしているので自然とうなじに目が行くし、体のラインが出るドレスなので目線のやり場に困る。


何も答えず、よっぽど俺が挙動不審だったのか澤田が再度俺に声をかける。


「どうされましたか。やはり似合わないですよね。粗相の無いように細心の注意を払って行動しますのでご安心下さい。ご迷惑だけはおかけしないようにしますので。」


ここで誉め言葉の一つでも言えればいいとは思うのだが、俺の口から出てきた言葉は


「馬子にも衣装だな。迷惑をかけるようなことはしないよう、黙って俺の近くにいれば良い。行くぞ。」


と声をかけて会場の中に入る。


会場は人で溢れかえっている。


顔見知りとひたすら挨拶をする。


澤田はにこにこ笑いながら、上手く相手をしてくれている。


どの人も綺麗な秘書だと褒めていることに対して、嬉しそうにする澤田が何故か気に食わない。


一通り顔見知りへの挨拶が済んだところで、喉が渇いていることに気付き澤田に声を掛ける。


「一通り挨拶が終わったから、飲み物をもらって少し休もうか。」


「承知しました。何を飲まれますか。」


相変わらず秘書としては完璧な回答だ。


「俺が取って来る。オレンジジュースでいいな。あそこの椅子に座って待っていろ。」


と声を掛けると飲み物を取りに行く。


オレンジジュースを2つ手に取ると、澤田が待っている席に向かおうと振り向くと、満面の笑みで男と会話している澤田の姿が間に入る。


弾けんばかりの笑顔で会話をしている澤田に対し、猛烈な苛立ちを感じて急いで二人の元に向かう。


近付いていくとどこかで見た容姿だと感じる。


まさかの藤井だ。


俺には見せない笑顔を見て、苛立ちを感じながら二人に近付いていく。


「おい藤井、何してるんだ。」


「おぉ、健太。挨拶が遅れてすまない。たまたま澤田さんを見かけてさ。それにしても、最初は誰だか分からなかったんだけど、どこかで見かけたことあるなと思ったら澤田さんで驚いたよ。元々綺麗な人だとは思っていたけど、予想以上に綺麗で驚いたって話をしてたんだよ。」


「相変わらず、藤井専務はリップサービスがお上手ですね。」


と口では言ってるが、満更でもなさそうな澤田の表情にさらにイラつきを感じる。


「藤井、余計なこと言ってないで向こう行け。俺たちは挨拶がまだ済んでいない人がいるから、少し休んだら行かなきゃいけないんだよ。」


「それは悪かったな。それじゃぁ、少しの休憩時間を一緒に過ごさせてもらおうかな。」


と言うと藤井は澤田の隣の空いている席に腰を下ろす。


「藤井専務、先日は美味しいチョコレートありがとうございます。御礼が遅くなり申し訳ありませんでした。疲れた体に染み渡りました。」


と俺をそっちのけで、藤井の顔を見ながらハニカミながら話している。


俺はその二人を目の前にしてオレンジジュースを2つ持って突っ立ている。


「御礼なんか良いのに。それより、チョコレートより美味しいお料理が食べられるお店があるから、そこに一緒に行きませんか。これもなにかの縁だから、連絡先も教えて欲しいな。」


と、とんでもないことを藤井が言っている。


流石にこれには澤田も驚いているのか、返事をせずに狼狽えている。


「藤井やめろ。俺の秘書が困っているだろ。何かあれば俺を通して言えばいいだろ。」


藤井は不服そうにしながら


「今は仕事の話ではないので、川崎社長には関係ない。今はプライベートとして澤田さんと話しているから邪魔しないでくれ。」


と、またとんでもないことを言い始める。


澤田を見るとほんのり頬が赤くなっている気がする。


何とかこの会話を終わらせなければと思っていると、急に誰かに腕を掴まれた。


そして手に持っていたオレンジジュースが1つ手から離れるのを感じた。


誰かと思って見てみると、一番会いたくない奴が俺の腕に絡みついている。


出席者リストに名前があったから嫌な予感はしていたのだが、これだけ人が多いと会う確率も低いだろうと高をくくっていたのがいけなかった。


俺の手に絡みついているのは、先日お見合いした高梨優だった。


キツイ香水の匂いが鼻をつき不快な気分になる。


「健太さん、何で連絡くれないんですか。ずっと待っていたのに酷いじゃないですか。」


甘ったるい声が耳に入ってくる。


まずはこの腕に絡みついてる手をなんとかしないとと思い、そっと身をよじりながら


「高梨さん、ご無沙汰しております。仕事があまりにも忙しく、連絡する機会を逃しておりました。大変失礼しました。」


「折角お会いしましたので、この後一緒に食事に行きましょう。健太さんのお父様からも健太さんをよろしくと言われておりますし。」


「このパーティーが終わった後も仕事がありますので今日この後は難しいです。またの機会に。」


「健太、そんなことないだろ。さっき澤田さんと話てたけど、この後は何も用がないから帰るって言ってたぞ。」


と藤井が口を挟んでくる。


高梨の登場で二人が目の前にいることをすっかり忘れていた。


「このお二方とお知り合いなのですか。」


と高梨が俺に声をかけてくる。


「ご挨拶が遅れ申し訳ありません。川崎の秘書をやっております、澤田と申します。」


と慌てて席を立ち、頭を下ろして挨拶をしている。その隣で


「私は株式会社山川の藤井と申します。高梨様のことは存じ上げております。御社には日頃から色々お世話になっております。」


と藤井が挨拶をしている。


「健太さん、この後予定が無いと秘書さんが言っているようなので、終わったら食事に行きましょ。」


俺の予定を簡単に外部に漏らすなよと思いながら、澤田を睨みつける。


その視線に気づいた澤田が固まっている。


「高梨さん、すみません。先程秘書が席を外している際に挨拶した方と急遽、打ち合わせが入ってしまったので、本当に今日は都合が悪いんです。またの機会にして頂けないでしょうか。」


「そうなの。それならしょうがないわね。ちゃんと連絡して下さいね。お父様が私を健太さんの婚約者ということで周りの方に色々お話されているので、健太さんもそのつもりでいて下さいね。今後の予定については秘書さんにも確認させてもらいますので。」


と言うと澤田に向かって


「名刺も出さないなんて失礼な秘書ね。名刺を頂戴。」


澤田は慌てて名刺入れから名刺を取り出すと


「大変失礼致しました。こちらが連絡先になります。」


と言ってご丁寧にも連絡先まで教えている。


「それでは今日は失礼するけど健太さん、ちゃんと連絡下さいね。少なくとも近いうちに必ず今日の埋め合わせとして食事に誘ってくださいね。」


言いたいことだけ言うと、さっさと人ごみの中に行ってしまった。


「健太、女性の連絡を無視するなんて失礼じゃないか。しかもお父さん公認の婚約者の連絡を無視するなんて中々やるな。食事に行くなら、俺たちも一緒に行くからダブルデートしよう。」


「婚約者でもないし、俺はどうこうなるつもりは全くない。今時政略結婚なんてしたくないし、政略結婚しなくても問題ないほどに会社は成長している。俺たちってお前と澤田のことか?」


藤井は嬉しそうに澤田を見ながら


「もちろんそうだけど。折角、顔見知りになったんだし大勢で食事した方が楽しいだろ。澤田さんもそう思うだろ。」


澤田は困った顔をしており、答えを迷っているようだ。


何故か澤田の口から俺と高梨の関係、藤井と澤田の関係を肯定する回答を聞きたくなくて、澤田が答えようとしたところ遮って


「藤井、いつから澤田と付き合ってることになってるんだ。俺の秘書をからかうな。いい加減にしないと怒るぞ。」


「それから澤田もへらへらするな。仕事で来ていることを忘れるなよ。あと、あんな女に連絡先を渡すな。お前もいい加減にしろ。」


と澤田を睨みつける。


「なんでそんなに怒るんだよ。澤田さんが可哀そうだろ。挨拶するのは当たり前のことじゃないか。澤田さん、あっちで飲み物を貰ってから、仕事に戻ろう。」


と言って藤井が澤田の肩に手をかける。


反射的に俺は澤田の腕を掴み引き寄せて、まだ口をつけいていないオレンジジュースを手渡す。


「これを飲んで。仕事中なこと忘れないで。」


「すみません。社長が飲んでらっしゃらないので、私は自分で取りに行きますのでお返しします。」


と言って、渡したオレンジジュースを返そうとしている。


「俺は喉が渇いていない。それより仕事だ。早く飲んで行くぞ。」


「申し訳ありません。」


と言って、澤田は一気にオレンジジュースを飲む。


その様子を見ながら


「藤井、澤田をからかうな。今度会うときは仕事でな。俺が仕事が忙しいということは澤田も忙しいから、食事に行く暇はない。じゃぁな。」


と言って、澤田の手から空になったグラスを手に取り、空いた澤田の手を引いて藤井に背を向ける。


ウエイターに空のグラスを返したところで澤田の手を放し、さっきいた場所を見てみると既に藤井の姿はそこになかった。


「澤田、仕事で来てるんだからへらへらするな。高梨とはなんの関係も無いし、これからも関係無い人だ。変な連絡がきたら勝手に回答せず、俺に連絡しろ。あと、藤井は遊び人だから、お前をからかってるだけだ。本気にするなよ。お前は俺の秘書なことを忘れるな。」


さっきから言いたかったことを一気にまくしたてる。


「申し訳ありませんでした。きちんとしますので、お許し頂ければと思います。」


さっき藤井としゃべっている時の雰囲気とは全く別人で、いつも通りの澤田に戻っている。


容姿はいつもと全然違うが、表情はいつも通りの澤田に戻っている。


こんな表情になるのは俺のせいだよな、と少し寂しくも思いながら


「さぁ、行くぞ。あと少しでパーティーが終わるから、折角のチャンスを有効的に使おう。」


と言って、まだ挨拶をしていない取引先を探しながらパーティー会場を回る。


あっという間にお開きの時間になる。


「澤田、慣れない場所で疲れただろ。服は明日会社に持ってこればいいと宇佐美から聞いてるよな。早く帰ってゆっくり休め。」


と言って澤田に声をかける。


「社長もお疲れ様でした。服については宇佐美室長から聞いております。」


それじゃぁ、気を付けて帰れよと声を掛けようと思って口を開こうとしたところ、藤井がこちらに向かってくるのが見える。


「健太、澤田さんお疲れ様。さっき言ってた、この後仕事っていうのは嘘だろ。澤田さん疲れてるだろうから、俺が送って行くよ。送り狼にはならないから、安心して。」


と笑いかけながら、澤田に話しかけている。


「藤井専務。折角ですが、それは申し訳ないので自分で帰ります。駅も近いし、乗り換えもないので簡単に帰れます。」


「健太、慣れない場所で疲れているだろうに、電車で帰すつもりだったのか。酷い社長だね。俺に気を遣わなくていいから、さぁ行こう。」


と言って澤田の肩に手を回そうとしている手を振り払っていた。


「澤田は俺が送っていくところだったんだ。藤井、何度も言わせるな。俺の秘書をからかうな。じゃぁな。」


藤井が何か言いたそうにしていたが、無視して澤田の手を強引に引いて駐車場に向かう。


「社長、助かりました。藤井専務も帰られましたので、手を放して下さい。このまま電車で帰りますので。お疲れ様でした。」


と言って、俺の手をほどこうとしている。


そんな澤田を無視して、手を掴んだまま車に向かい無理やり車に乗せてドアを閉める。


「社長、どうされたんですか。私は電車で帰るので、このまま失礼します。」


と言って、車から降りようとしている。


「うるさい。もう乗ったんだから、送っていく。家はどこだ。」


「社長もお疲れなのに、送ってもらうなんてとんでもないです。ここで失礼しますので。」


頑なに降りると言う澤田に段々腹がたってくる。


「俺が良いって言ってるんだから、早く住所を言え。これ以上疲れさせる気か。」


と怒りながら澤田に言うと、大きな声にびくっとして小さな声で


「会社の近くの駅で降ろして下さい。」


「あのな、そんなパーティードレスで夜うろついてたら変な奴に襲われたらどうするんだ。早く家を教えろ。」


そう言うと、しぶしぶ住所を口にする。


住所をナビに入れながら、こんな夜遅くに電車で帰そうとしていた俺もどうかしてるよな、藤井が来てくれて却って良かったと思った。


特に話すこともなく車内は静かだ。


居心地が悪いのかごそごそしている。


沈黙のまま、澤田の家に向かう。


このまましゃべらずに澤田の家に着くかなと思っていると


「社長は海外にいたことがあるとお聞きしました。私も短期間ですが、アメリカにいたことがあるんです。」


と何の前触れもなく澤田が話しかけてきて驚いた。


「よく知ってるな。俺もアメリカにいたんだ。小学生の頃だったから、記憶がほどんどないけどな。向こうの赤身のステーキに慣れてしまって、日本の霜降りステーキは今でも苦手なんだよな。お前はいつ頃、アメリカにいたんだ?」


「私も小学生の頃でした。環境に慣れず苦労したことは今でも覚えてます。ただ、英語がしゃべれることはこの仕事に就いて役に立っているので、その点は得してるかなと思ってます。」


「アメリカにいたから、流暢な英語がしゃべれるんだな。実はかなりレベルが高い英語をしゃべるから驚いたんだよ。今度、また海外からの客がくるから、その時は同席を頼む。」


とお互い顔を見合わせずしゃべっているのと、車内というパーソナルな環境にいるせいかいつもより打ち解けた雰囲気でしゃべることが出来ているのが嬉しい。


~~まもなく、目的地付近です~~


そんな楽しい時間もナビの声で一気に現実に戻される。


「社長ありがとうございました。ここが私の家です。お疲れのところ、本当にすみませんでした。」


と言って、澤田が指さしているのは右前に見えているアパートだ。


セキュリティーもなく、女性が住むには随分危険なところに見える。


「セキュリティーもない家に女性が一人で住んで大丈夫なのか。」


と思わず聞いてしまう。


「私なんか襲う物好きがいる訳ないから大丈夫です。本当にありがとうございました。」


と言って車が止まなり、あっさり車から降りてしまった。


中々家に入らないので、窓を開けて


「早く家に入れ。お前を襲う物好きが潜んでいるかもしれないから、家に入るまで見届けてから出発する。」


それを聞いた澤田は、ぺこっと頭を下げてアパートの中に入って行く。


2階の角部屋のドアが開き中に澤田の姿が消えるのを見届けると、自分の家に帰るため車を出発させた。


どっと疲れを感じる。


ドタバタな一日だったし、妙な感情に振り回されるし、とんだ一日だった。


それにしても澤田はいつもの不愛想で質素な感じではなく、本当に綺麗で驚かされた。


藤井とのやりとりも思い出され、妙にイライラする。


藤井と澤田を接触させないようにしなきゃいけないなと思いながら、一刻も早く家に帰って苦しいスーツを脱いで別ベットに横になりたいと、家に急いだ。

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