第17話

さて、俺のやる事をおさらいしていこうと思う。

今の状態、俺の初崎由希乃の好感度が70超えしてるって事なのだが……これは、半分以上攻略されつつあるって感じじゃないのか?

俺はこの好感度を下げる事に集中しないと不味いかも知れない。だって……何か少し感情が可笑しい気がする。

義理の兄の孝之の事を考えると、少し変な感情になってる気がするしな……

これが100%になったら、俺はどうなるのだろう?まさか……孝之に何されても喜んで受け付けるのかもしれん。

うわ、それはやばい…一体どうすればいいんだ?って思うのだが……好感度を下げる方法は、とりあえず……好感度上昇イベントを無視するのが一番なのかもしれない。

けど、それが一番難しい……何故なら、この初崎由希乃は隠しキャラ扱い。俺はラブチュチュをオールクリアした経験があるのだが、初崎由希乃シナリオだけクリアしてないから、これからどんなイベントが発生するか?全く分からんしな?

今は他の攻略対象キャラの、水無月あかねちゃんと一緒にいる状態なので、これから何をしようかと考える事にした。

ファーストフードで食事をした後、お店から出る。

店内にいた高村菫には気がつかれていないみたいだった。

俺はあかねちゃんに


「あかね?これからどうする?」


俺がそう聞くと、あかねちゃんはちょっと考えた後。


「じゃあ水着買いに行かない?」


「え、水着?」


「うん、ほら今の時期って夏だしさ、プールとか誘われるかもしれないじゃない?だから、水着は必要かなってね?由希乃?水着とか持ってるの?学校指定用の水着以外でさ?」


「えっと……そう言われれば持ってないかもしれないかな?」


「なら、決まりね?早速お店に行きましょうか?」


あかねちゃんがそう言うので、どうやら……

水着を買いに行く事に決まったみたいだった。

ファーストフード店こら離れて数分後、大型のショッピングモールにたどり着く。

そのショッピングモール内の中に、水着ショップがあったので、2人で店内に入る。

店内は女性しかいなく、水着が沢山展示してあった。

う……この中から水着を選べと?一体どれがいいんだ?俺、こう言うの全く解らないんだが……

俺が悩んでいると、あかねちゃんが


「由希乃、もしかして……どれがいいかとか悩んでる?」


「えっと、よく解らないから、そうなのかも?」


「そっか……じゃあ、私が選んであげようか?由希乃は私の選んでくれない?お互いのを選びましょうよ?」



「え、それでいいの?」


「私は全然大丈夫だよ、それじゃあ私は由希乃の水着を選ぶから、由希乃は私の水着を選んでね?」


「あ、うん」


あかねちゃんにそう言われたので、俺は水着を選ぶ事にした。

あかねちゃんに似合いそうな水着ね……見た目的にも結構可愛いから、それに合う水着でも選ぶか

……そう考えた俺は、無難に白色の水着を選ぶ事にした。

上下同じのセットにして、これで大丈夫だよな……と思いながら、あかねちゃんを待ってると


「お待たせ、由希乃、由希乃の水着はこれにしてみたよ?早速試着してみてくれない?私も由希乃が選んだ水着を試着してみるね?」


あかねちゃんがそう言って俺に水着を渡してくる。

この水着……なんか色が黒色見えるけど、これを着ろと?

まあせっかくあかねちゃんが選んでくれたのだし、試着してみるかな……と思い、あかねちゃんに俺の選んだ水着を渡して、試着室で着てみる事にした。服を脱いで、渡された水着に着替える。

鏡に映り込んでる姿は、なんというか……エロい。^胸がそんなに無いけど、これはこれは良いかもしれない。まあ美少女だし、これだったら付き合いたい男とかいるかもって思ってしまう。しかし……何でサイズぴったりなのだろうか?まあ、深く考えない事にするか……

試着が終わって、元の服装に戻ると、あかねちゃんも試着が終わったみたいだった。


「由希乃、どうだった?」


「特に問題は無かったけど、何で黒色なの?」


「んー由希乃に似合う色かな?って思ったからね。だからその色にしたんだよ、私も由希乃が選んでくらた水着に決めたよ、由希乃はどう?」


「そうだね……まあ、あかねが選んでくれたのだし、これにするよ」


「じゃあ、決まりね?」


あかねちゃんも決まったらしいので、水着を購入するこにしち。

値段はそれほど高くなく、何とか購入出来て店を出ると、もう夜になってたらしく、暗くなっていた。


「結構な時間たったみたいね?今日はありがとね?由希乃?付き合ってくれてさ?」


「ううん、こっちも楽しかったし、問題ないよ」


「そ、それはよかったわ、それじゃあまたね?由希乃」


「うん、さようなら」


そう言ってあかねちゃんと別れて、俺は家へと戻る事にした。

家に戻ると、既に兄の孝之が帰ってるみたいだった。

今日は三人で出かけてたみたいだったけど、結局……何か進展はあったのか?気になったので、孝之に話しかけてみる事にした。

リビングに行くと、孝之がいたので、俺は話しかける。


「ただいま、お兄ちゃん、今日はどうだったの?」


「どうだったって何が?」


「舞先輩と沖島先輩と遊びに行ってたんでしょ?もしかして……舞先輩と何か進展した?」


「進展って何だよ?」



「いや……彼女になったなかな……って思って……」


「いや、舞とは何も無かったぞ、沖島と一緒だったしな?舞って沖島の事が好きかもしれないだろ?それに俺はさ……」


「な、何?」


「なんか由希乃のは事がほっとけないんだよな?何でかな……由希乃といつも一緒にいたいと思っちゃうんだ、今日だって、あかねちゃんと遊びに行ったと知ってたから、良かったけどこれが別の男だったと思うとね……由希乃、あかねちゃんと遊びに行ってたんだよな?あかねちゃんと遊んだ後、別の男とかに会ってないよな?」


「会ってないよ、お兄ちゃん、心配してくれてるの……一応ありがとね?」



「別にいいけど、それより……買ってきたのって水着なのか?」


「まあそうだけど……」


「そうか……なら、今度の休み、プールに行かないか?丁度夏だし行きたいと思ってたしな?よし、決まりだな」


「え、まだ行きたいとは一言も言って……」


「別にいいだろ?」



孝之を見てると、これは断れない雰囲気だった

。と言うか断りたくないって思ってしまっている。これはもしかして……好感度が高いからじゃないだろうか……?

感情が少しおかしい気がするし……


「う、うん……分かったよ、一緒に行く……」


「そっか、なら決まりだな?ちょっと楽しみかな?」


「そう……じゃあ私はお風呂に入るね」


これ以上孝之の近くにいるとやばい気がしたので、退散することにした。

自分の部屋に戻り、荷物を置いた後、着替えを用意して、脱衣所に移動する。

脱衣所に入り、服を脱いで、全裸になって、風呂に入る。

まず、体を洗うためにシャワーを浴びて、石鹸で洗い流したい後、髪をシャンプーで洗い流した。体を洗った後、風呂に入り、体を温める。

この時間がなんか落ち着く気がする。

それにしても……孝之を見てると、なんかドキドキしてる気がする。

これって感情が孝之を好きになってるからなのかもしれない。

これ以上好感度が上がったら、完全に孝之に攻略されてしまうな……これは何とかしないとだけど……方法が思いつかないからどうするか悩む……

とりあえず温めまってきたので、風呂から出て、パジャマに着替える事にした。

パジャマに着替えた後、今日はお腹すいてないので、自室に戻り、明日の準備をしてから、ノートに書き記す。

「今日はあかねちゃんとデートしたけど、好感度をしらべたらかなり上がっていた。けど攻略キャラクターの1人、高村菫が好感度0だと言う事。どうやって好感度を下げたのかが気になる。何か孝之を見てると少しドキドキするのも感じてるので、結構不味いのかもしれない。これからは好感度を下げる方法を探していきたいと思う」そう書き記す。

書き終わった後、寝る準備をして、眠くなったので眠る事にしたのであった。


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