Take2 どうしちゃったの?

「ちょっと何するんだよ」


小声の焦燥

ジワリと高揚

した

怒りに迷走

しながら起床


僕に押されて

尻餅をついた

幼馴染みは

ニヤリと笑って


また近づく

全身で気づく

ベッドで小さく

怯える僕の奥


「早く着替えなよ」


やった事もないのに

慣れた手つきで

僕のパジャマに

手をかける


ボタンがひとつ

破綻がひとつ

ボタンがふたつ

破綻は進む


怖いよ

蒼温どうしちゃったの?

寒いよ

次第に役目をおえるパジャマ


「このまま着替えさせてって事?」


そんなんじゃない

遭難じゃない?

僕のカラダは

僕を空にして

崩れた社に埋もれている

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