救い
上も下すらも見分けがつかず
そこにただ在るという事実のみを抱懐する
抜け出す事もできず、涯が幸福なのかさえも分からない迷路にただ佇む
青と白と緑の列車は膨大な数の迷路を乗せ
いつときも休む事なく目にも止まらぬ速さで働き続けてゆく
ただひとつ確かな事はその列車すらもゆっくりと涯へ向かっているという事実
涯が幸か否か、確かめる術は現時点では無い
山手線から抜け出せない輪廻の様な列車
回り回ってを何億年も繰り返してゆくと終着駅が突如現れる
天地創造の神さまは七日目、皆に内緒でこの慈悲を
残してくれていたのか
この終わりがやはり幸か否か判別がつかないけれども
きっとその駅の名は救いだろう
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