第51話

 朝の日差しで目を覚ます。

 ベッドから起きると両脇にはすやすやと眠るラピスとコーラル。


「……おはようマスターますたー


 2人同時に目覚めたようだ。

 

「寒い」


 ラピスとコーラルは再びベッドに潜り俺の両脚にしがみついてくる。

 ……全裸で。


 俺、やってないよな?確か抜くだけでしてはいないはず。


「すまん、ちょっと」


ベッドを確認する。

……血は付いていない。


そして2人の股も確認する。


「よし、大丈夫か……」


 ……ん?


「ますたー、いつまでこうしていればいい?」


「マスター、寒い」


 自分で脚を持ち開脚する2人。

 ……俺は2人に何て格好をさせてるんだ?


「ごめん!もう大丈夫だ!」


「マスター、したいことがあればおしえて」


「ますたー、皆我慢してる」


 我慢?


「皆マスターのことが好き、前はノーフィとシアが家から出なかった時、我慢して皆でこちょこちょしてた」


「こちょこちょ?」


「そう、こうして」


 ラピスとコーラルは自分で自分の股を触りはじめる。


「うん……ふぅ……」


「あっ……ますたー……」


 2人はその行為が何かわかっていない様だ。

 そうでなければ恥じらいも無く俺の目の前で自慰をするわけが無い。


「ますたー、見ていて」


 2人の手の動きは更に激しくなって行く。

 そんな姿を見て、俺は自然と2人に覆いかぶさる様に押し倒していた。


「マスター?」


「……我慢しなくていいんだよな」


 服を脱ぎ息子をラピスにあてがう。

 何をされているのかわからないのが背徳を誘う。

 お互い同意の上、それにスキルを使っている訳じゃない。


 ラピスはじっと俺を見つめ俺は愚息を挿し進めて行く。

 そして一瞬痛がる様子を見せたラピスにキスしようと……


「ぐふっ!?」


 俺の愚息が無理矢理曲げられると、今度はコーラルの股に愚息が当てられる。


「ラピスは後、お姉ちゃんの私が先」


「私がおねえちゃん、だから私が先」


 明らかに不毛な言い争いが続いている。

そして愚息は2人の小さな手の刺激を受けて……


◇ ◇ ◇ ◇


「ショウ様、お疲れですか?」


「……まぁな」


 朝から色々したせいで身体がだるい。


「今日は学園祭の準備か?」


「そうだよ、学園祭は明日!私達も出し物するからね、ショウ君も手伝って!」


「いや、そんな直前で何ができるんだ?参加するだけじゃダメなのか?」


「ダメだよ!シアちゃんが折角楽しみにしてるんだから!」


「それはノーフィだろ」


 シアとノーフィは可愛らしいメイド服を見せびらかしてくる。

 なんとなくグーシュヴァンドの城で見たメイド服に似ている。


「以前からメイド服には興味があったのです。ですが城では父様から禁止されていまして……」


「で、丁度いいから皆でメイドの真似をすることにしたんだ!私にシアちゃん、ラピスちゃんとか皆でやれば人は十分だし!」


 学園祭か、高校以来だな。

 メイド喫茶は行った事はないがシアやノーフィのメイド服は見てみたい。


「それで、考えたんだけどショウ君もきっと似合うと思うんだよね!ねぇシアちゃん!」


「はい、皆でやりますしショウ様だけ除け者は可哀想かなと思いまして」


「……ん?」


 それなら執事でいいんじゃないか?


 マリとヒスイが俺の両腕をがっちり掴み離さない。


「これもシアの頼みだからね、大人しくしてもらうよ」


 更にシアが俺の口に布を被せてくる。

 甘い香りと共に意識が遠のいて行く。


 嘘だろ……こんな、ことで……眠らされる……

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