第39話
「はぁ……」
「ショウ様、どうかなされましたか?先日茂みで倒れてから体調が優れないのですか?」
神銀エリアにあるステーキ店で飯を食っているとシアから心配される。
「あ、まぁ……そんな所だな」
茂みで倒れていた俺はノーフィのスキルで見つけられ、再び寝込むことになった。
そして体調は回復した。
したのだが……
「痛った……」
「やはり何処か痛むのですね!?急いで医務室に行きましょう!」
「だ、大丈夫!大丈夫だから!」
これは治せるものじゃない。
半獣性女に会ってから、俺の愚息は常にはち切れんばかりに元気一杯に怒張していた。
これはまずい。
そして1番まずいのは……自分自身で慰めても達せなくなったことだ。
誰かに頼む?
いや、もういっそシアとノーフィに頼んで……いや、2人は経験が無い。
そんな2人に頼めばドン引きされるに決まってる。
ラピスコーラルに頼めばすぐやってくれるだろうがあの小さな手と指では同じ途方も無い快感は得られない。
というかそれをしてしまえば終わりだ。
もういっそのこと学園外の風俗にでも行くか……それしか……
「ねぇ、相席いいかな?」
「え?はい……いいですが……」
「ショウ、おとといは楽しかったね」
……ん?この声は……
「お、お前!?おとといの!?」
「良かった、忘れたかと思ったけどあれだけ遊べば忘れないか」
半獣性女がそこにはいた。
「……あの、失礼ですがどなたでしょうか?」
「いや、俺も知らな」
「ひっど!?ショウが1番よく知ってるよねぇ、ショウ?エンルからの縁じゃん!」
それは知ってると言えば最近会ったからそうだが……いや待て。
「今、エンルって言ったか?」
「言ったよ、まさかいっつも一緒にいた私のこと忘れたわけじゃないよねぇ?」
いつも一緒?いや一緒にいたのはノーフィと……
「…………まさか、お前」
俺のスキルが覚醒してから、いつも触れていたのは……魔獣、キャーラだ。
そんなことをすれば、ラピスコーラルと同じく人型になっても全くおかしくは無い。
「……キャーラ?」
「あったりー!!ようやく思い出してくれた!!ショウの1番近くにいて、1番ショウのことを知り尽くしているキャーラでしたー!」
……嘘だろ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます