第29話
「クラスの人数はゴールドが100人、そのうち上位5名が
「試験内容もほぼ同じでゴールドエリアでの実践形式です。決闘でゴールドクラスになったショウ様なら神銀クラスへの昇級も問題ないでしょう」
「そうだな、それに2人と組めば一緒にクラスアップは余裕だな」
同じルールなら今度は俺も参加できる、俺もいい所を見せれそうだ。
「……ショウ様、折角のお誘いですが今回は遠慮させて下さい。ここでショウ様に甘えて上がっても、今後の試験でクラスダウンしてしまうのは避けられないと思いますから」
「ごめんねショウ君、私もそうしたいな。ショウ君は優しいから甘えちゃうけどそれは私の為にならないと思うんだ」
確かにそうかもしれない。
でもなぁ、可愛い女の子にかっこいい所を……いや、急がば回れ、今は我慢の時。
「わかった、2人が決めたなら俺は何も言わない」
……なんてカッコつけたが1人は少し寂しいな。
トイレで隠れてしなくても良くなったが、シアやノーフィと会う時間は減ってしまうだろう。
「よし、ますたーひとりじめ」
俺の腰からそんな声が聞こえる。
何もしないからな……多分。
「でも大丈夫か?上位5名はそう簡単じゃないだろ?」
「心配しないで下さい、わたしにはマリがいますので。そうですよね?」
「そうだね、シアには僕がいる、僕がね……ふっ」
なんだそのドヤ顔、クソめちゃくちゃムカつくな。
「ヒスイちゃん、わかってるよね?私達が先に神銀クラスに上がれば……」
「仕方ないわね、手伝ってあげるわ」
「ヒスイちゃんは素直じゃないね、でもそこが可愛い!」
「ちょ、やめなさいよ!」
……あれ?
なんかすぐに魔罪武器と仲良くなりすぎてないですか?
俺、見えてますか?
「ますたー、私達もいちゃいちゃしたい」
「マスター、またトイレにいこ」
何か悲しくなってきたから行こうかな。
「時間も少ないですし、早速ですが鍛錬に行って来ますね」
「私も!行こうヒスイ!」
そして残された俺。
……どうしようかな。
「ますたー、トイレがダメなら学園見て回りたい、試験は絶対大丈夫だから安心して」
「探検途中だった、明るいうちに行きたい」
まぁ、トイレじゃないならいいか。
「わかった、でも勝手に人型にはなるなよ?」
「ますたー優しい」
「マスター大好き」
「だから人型になるな全裸で抱きつくなって!」
これは、人型にして服を着せた方が良さそうだな……
一応俺も手袋をして行くか。
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