第12話
「いよいよだね、ショウ君」
「ああ……ん?」
銅組の教室に入る前、俺はある事に気づいた。
「どうかされましたか?」
「今思ったんだが、学園を首席で卒業するにはどうすればいいんだ?」
試験があるのか?それとも他に何があるのだろうか。
「1年に4回、クラスの上位と下位1割が入れ替わる試験がありますので、まずはそれで
「つまり上がりにくいが落ちやすいってことか」
「はい、そして3年生の最後の試験で
うん……道のりは長そうだがやるしかないか。
好きだと言ってくれたシアの気持ちに答えたし、それに国王になれば世界中の美少女が集まってあわよくばハーレムなんてことも……
シア級おっぱいがいっぱい……
「ショウ君ってエッチなこと考えてる時凄いわかりやすいよね」
「な、何も考えてないけどな!?とにかく入るぞ!」
ノーフィの追求から逃げる様に教室に入ると、そこは教室というより映画館の様に無数の席が並んでいた。
それよりも気になったのは生徒達の雰囲気だ。
互いに無言、仲良く話している生徒は皆無、今は休み時間のはずなんだが……
「すまない、今日から銅組に入ったんだが俺達の席はどこになるんだ?」
「…………」
分厚い本を見ながら何か書いていた男子生徒に話しかけるも無視。
「ショウ様、席は自由のようです。前列の方が教師の話を聞きやすいですが空いているのは最後列だけの様です。席は確保しておきました、と言っても最後列の1番右ですが……」
知らないなら知らないで反応してくれた方が嬉しかったが、もう競争は始まっているということか。
「ありがとう、仕方ない、次は早く来ればもう少し前に座れるだろうしな」
席に座り始業の鐘が鳴ると眼鏡の教師らしき人が入ってくるのが何とか見える。
何が言っているようだが全く聞こえない。
「……んっ……はぁ……」
それにさっきからそれ以上に気になる声も聞こえる。
「ねぇショウ君……ここ……」
「ああ、わかってる」
どうやら最後列の生徒は授業を聞いていないどころかエッチなことにお盛んな様だ。
床には落ちていた紐はよく見れば過激な紐パンツだし、人が多くて空気が淀んでるかと思ったが最後列だけが甘い色香で満たされていた。
まぁ、俺もそれくらいの年の時はエロいことしか考えて無かったけどあまりにも節操が無いのでは?
「場所を変えるか……少し前の席が空いてるな、出れるか?」
「う、うん……でも手を貸してくれると嬉しいかな」
俺達なんていないかの様に夢中なせいで席から出るのも一苦労だ。
というか、教師は見て見ぬふりなのかよ……最底辺クラスだからということか。
何とかノーフィとシアを引っ張り出してなるべく遠くの席に移動しようとした時だった。
「うわっ!?」
ノーフィとシアに引っ張られ俺は誰もいない椅子の影に押し倒されてしまう。
「立ちくらみか?何処か具合でも悪いのか?」
そう言いつつも俺には予感があった。
すると突然倒れた俺の顔に何か生暖かいものが落ちてくる。
蒼いレースと白のレースのそれはまごうことなきシアとノーフィのパンティ。
シアは顔に見合わず胸だけでなく尻も大きいようでそのサイズはノーフィの1.5倍はあるだろう。
2人はそのまま俺の制服を瞬時に脱がすと俺はパンツ一枚になる。
そして俺の直の太腿に2人が馬乗りになる。
スカートで直接は見えないが、暖かく濡れていることだけは確かだった。
「私はどうしたのでしょうか……ショウ様に触れているだけでこんなにも身体が熱くなってしまうのです」
「ねぇ、みんなしてることだししちゃおうよ、ね?」
そうだ、カッコつけていても仕方ない。
やる時にやらなければ漢じゃないだろう?ショウよ!
物を持てるなんてクソスキルじゃあモテる事なんて一生無理、このチャンスを生かすしか…………ん?
持てる《モテる》?
………
……
…
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「ひゃん!」
「きゃっ!」
そう言うことか!!
勢いよく立ち上がったせいでシアとノーフィは床にへたり込んでしまうが、それよりも確かめる必要がある。
「シア、ノーフィ、どうしても確認したい事がある、一緒に来てくれ……」
「そこの編入生徒!!後ろで好き勝手するのは構わないが、他の生徒の邪魔だけはするなら出て行け!」
俺だけ怒られるのか!?
「す、すみません!ショウ様早く!」
いや、絶対後ろでヤッてる方が邪魔だろ……
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