第19話 サクラ・ド・ノエル
「春らしく桜の咲いたブッシュ・ド・ノエルだ」
わたしは
「音々先輩! ブッシュ・ド・ノエルは薪だから花が咲いてるのはおかしいですし、桜の花を咲かせたらクリスマスケーキ感がないです!」
わたしが思ったことを光姫さんが全部言ってくれた。
「大丈夫よ。あれは美味しいケーキだから。ね?」
陽先輩が獣でもなだめるように、わたしに優しく語りかける。
「あ、ありがとうございます。もう投げないんで、大丈夫です」
正直、前フリを無意味にするほどツッコミどころがあるケーキが現れたときは危なかった。
「すまないな。これしか手に入らなかったんだ」
「開ける前にそれを言え」
(※この作品はフィクションです。説明は過不足なくするようにしましょう)
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