第4話 末路決まれば走り抜け!失うものなどないのだから



 貴方達の生きる世界は ずっとこのままです

 末路は決まった

 なら ただ最後まで 走り抜け

 傷跡と 爪痕を 残すために


 この手には もう 未来も願いも残っていないのだから

 失うものなどない者達 暴れ 破壊し 狂い舞う


 美しき神の世界 みやびやかなる城

 そんなものに 私達の価値はない


 人生も 未来も 将来も 願いも 安寧も

 そこには置かれていないのだから


 最後まで走り抜け

 無情な世界で生まれ落ちた命が

 尽きるまで




「ストーリー」

 守るべきものを持たない神様。

 失うものを持たない私達。


 どちらが一体強いのだろう。

 どちらにしても幸せな世界が望めないのなら、ただ壊すだけだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集52 それを前にして我々は言葉を失った 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ