決闘

華「初め!!」


決闘って殺してよかったんだっけと考えていると術を使い始めた。拘束術を使って近接攻撃してくる気みたいだ。


俺は拘束術のチェーン砕いた。相手は驚いた様子を見せているが知ったことではない。俺は相手の目の前に近づき攻撃はせずにおちょくっている。


相手が油断した時がチャンスだ。


仁「全然当たらないぞ。さっきまでの威勢はどうした。」攻撃を避けては攻撃を避けては挑発をしている。


理事長と教師陣と華さんは笑っている。生徒たちは訳が分からずポカンとしている。


仁「理事長決闘とは何をしてはいけないなどの禁止事項はありますか?」


俺は攻撃を避けながら質問をした。理事長は俺が言いたいことが分かったのだろう。


禁止事項はないが殺人はダメと答えた。


「当たれ。なんで当たんないんだ。」相手は攻撃するのを止め式神を出した。


「お前はこれでおしまいだ」そう言い召喚されたのはチワワとも思える可愛い犬だった。


仁「チワワ?」

俺がそう言うと相手はプルプル震え始めた。


仁「私が式神を見せてあげましょう。」と言いくうを出した。


人間は式神を出すと霊が視えるようになるのだ。


しかし式神は気を使うためそれなりに訓練していないと弱い式神になったり長時間出し続けることはできない。


仁「これが俺の式神だ。かっこいいだろう」俺はくうを撫でながら言う。


相手の式神が怯えた様子でくうを見ている。俺は相手の式神を呼んだ。


するとトコトコ近寄ってきた。俺はチワワを撫でながら相手の気を測定した。結果を言えば弱い。だが芯はしっかりしている。


ただこいつにはなんでか小さな悪霊がたくさんついている。


小さすぎて教室では視えなかったが今ははっきりと見える。


「よくもよくも僕をバカにしやがって」

そう言うと俺に突っ込んできた。


俺はもちろん避けて一蹴りしたらチワワが消えた。こいつは意識を失ったようだ。


そこで俺は追撃のビンタを放つ。パチン会場に響き渡った。相手は起きたが俺はビンタしまくった。


蹴りやパンチは気絶する可能性があるがビンタは気絶しないから心を折ることができる。


パチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチンパチン


「許して許してください。」

もうビンタをされたくないのか泣いて謝っていた。それに憑いていた悪霊たちがいなくなってた。


俺はもう少しだけ責めることにした。

仁「あんな態度取っておいてそれだけで済むと思ってる?」と言うと華さんは相手は土下座を始めた。


「暴言や失礼な態度をとってしまいすいませんでした。」

俺がこれをさせたんだが気の毒に感じ、華さんを見るとドン引きしていた。


教師陣もドン引きで理事長は教師陣にあいつを教えきれないと抗議されているのか苦笑いしていた。


華「止め。勝者三栗谷仁」

歓声は一切上がらなかった。生徒たちの間ではこれから仁は魔王と呼ばれることになる。


俺が教室に帰るとさっきまで騒がしかったのがすごく静かになった。


さすがにやりすぎたかもと反省しているとクラスごとに測定検査が行われることになった。


測定検査では今自分がどの位に属するかを測る検査で今の俺の結果は一般職上段だ。しかしこれは昔測った結果だから今はもっと良くなっているだろうと思う。


測定検査が始まった。この結果で陰陽師の適性がない者は祈祷師コースに行くことになる。


クラスのみんなは「一般職下級だ」や「適性なかった」などだったが一般職上段の人がいた。俺は彼女に話しかけようとしたら担任に呼ばれてしまった。


担任「三栗谷仁。俺が検査することができないから理事長に頼んだから行け」と言われ奥の部屋に入った。


そこには理事長と華さんと教師陣がいた。

理事長「仁。今からここに悪霊を解き放つから倒しなさい。」と言われ悪霊が解き放たれた。


全部で10体だろう。俺はくう、とび、雫と他の人型の式神を呼び出した。理事長と華さんは面白そうに見ているが教師陣は驚いている。


くうは美味しそうに悪霊を食べている。とびは相手を切り裂き倒している。雫と他の人型の式神も相手を切り倒している。


すると1体がこちらに抜けて攻撃してくる。


「危ない」教師の誰かが叫んだ。

俺は札を前にかざして相手の攻撃を防ぎ近づいて術で切り裂いた。


この結果に理事長と華さんは拍手し、教師陣は唖然とした表情でこちらを見ている。


仁「理事長終わったよ。」

そう言うと理事長は

「仁お前は今日から神職中段だ」

と言った。


俺は嬉しさのあまり「ほんと?ほんと!」

と詰め寄った。


理事長は冷静じゃない俺を見たのが初めてだったらしく困惑していた。

すると華が

「明日からビシバシと鍛えていきますよ」と楽しそうに言っている。


今日1日とても疲れたため俺は寮に向かっていたら迷子になった。


あれ、ここどこだ。この学校広すぎるよと心の中で嘆いていたら目の前から人が来たので道を尋ねた。


仁「すみません。男子の寮はどちらにありますか?」

紙を見せながら聞くと女性は丁寧に教えてくれた。


俺はお礼を言い男子寮に向かっているとまた監視されていることに気が付いた。


今度は誰だろうと思い振り返るとさっきの女性がいた。

「きみ生徒会に興味はないか?」と言ってきた。


俺は興味が無いですと答えると生徒会に入っておけば妖霊省に入りやすくなるぞと言ってくれたが俺はこの学校が終わっても家を継いでやらなければいけないことがあるので「興味が無いです」とだけ伝えた。


興味が無いと伝えても勧誘を止めないのだ。俺は本当に興味が無いですと言い立ち去ろうとすると女性が俺の腕を捕まえていた。


物理的に逃がさない気なのかと思って何か言わないとなと思い振り返るとその女性はなぜか泣いていた。


女性を慰めて話を聞くと今まで誘ってきた人は全員生徒会に入ったらしくこんなに拒否されるとは思っていなかった。


俺も詳しくは赤の他人に対して話すことができないため家の都合で入れないとだけ伝えて困っていることがありましたら相談には乗りますと言いこの場を去った。


俺は明日の準備をした後ベットに倒れるように寝た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る