陰陽師育成学校
暖かい。
「あるじさま」
俺を呼んでいる声が聞こえる。
「主様」
俺は起きた。すると目の前に美女が現れた。式神の
仁「雫少し下がってくれない?」
雫「嫌です。私は離れません。」
雫は俺が仰向けに寝ている上に覆いかぶさっているのだ。だからずっと暖かかったのだ。
仁「雫、確かに暖かかかったよ本当にありがとう。最高の睡眠だった。」
そう言うと雫は少し照れているようだった。
そういえばなんで雫が出ているのかを聞くと行く先々で悪霊が多かったから雫が出て倒していたそうだ。
仁「よくやった雫。助かったぞ」
そう言われると雫は喜んでいるが恥ずかしそうだ。美女が恥じる姿もなかなか興奮する。
雫のおっぱいは華さんほどは大きくないが張りがあって触っていて楽しい。雫は式神であるが本物の人間と変わらないことに驚きだ。
くうの時も思うが式神は本物の生物ではないのかと錯覚してしまうほど個性がある。
仁「そういえば雫なんで起こしたんだ?」
雫「そろそろ学校に着きますよ」
仁「まだ学校に入るのは早いよね。俺もう少しここで寝るわ。」
そう言い、雫をぎゅっと抱きしめ寝ていると
くう「あるじさますごくにんげんがみてる」
仁「何人ぐらい?」
くう「1人」
仁「なら無視でいいよ」
俺はくうを撫でながら言う。しばらく眠った後、俺は起きた。
仁「くう、どの人が視ていたの?」
くう「あのあんなのこ」
その女の子を見ると明らかに人じゃないナニカだった。
仁「くうずっと警戒してくれていたんだろありがとうな。」
俺はくうを撫でながら言う。
撫で終わった後にもう一度見るとそこには姿はなかった。
俺はくうと雫を消して学校に向かった。学校には結界が張ってあるようだ。よほど強力な結界なんだろうこの結界の近くにすら悪霊がいないしこの学校に行く道でも悪霊を見なかった。
さすが陰陽師育成学校先生のレベルも高そうだ。俺は学校に入ったすぐの掲示板に記載してあるクラスに向かった。
教室を開けるとクラスの面々の霊が視える。悪霊が付いている生徒は1人もいないが善霊が付いている生徒もほぼいない。
善霊が付いている人も多くて2体だ。それにみんな霊が視えているわけではなさそうだ。
俺が生徒たちを眺めていると担任が入ってきた。
担任「君たちの担任となった
担任「この中で霊が視える人はいるか?」
そう質問されると俺ともう1人が手を挙げた。すると担任がもう1人の方を指さし
担任「君、本当に霊が視えるのか?」
とその生徒に質問したが生徒は視えますと自信満々に言った。
担任「君、彼に霊はいるか?」と担任は俺を指さして言った。すると生徒は「彼にはいませんね」と答えた。
俺はこの答えに声をあげて笑った。生徒は「なんだお前」と俺を睨みつけてくるが無視して二条に質問した。
仁「先生まずは私が自己紹介をした方が速いと思いますので自己紹介をしてよろしいでしょうか?」
そう言うと担任は「よいだろう」と言い、俺を睨みつけている生徒を座らせた。
仁「初めまして三栗谷家当主の
担任「先ほどは大変失礼な態度をとってしまい申し訳ございませんでした。」担任の態度の急変にクラスが少しだけざわついた。
仁「私は生徒と言う立場ですので敬語はいりません。もし敬語で接してこられるようでしたら私が二条家当主に先生の敬語を止めさせてくださいと頼みに行きます。」
と言うと担任は「分かった」と言い生徒たちの自己紹介を始めた。
休み時間にやると俺を睨みつけていた生徒が俺の所に来た。
「お前三栗谷の人間らしいな。お前たちのせいで悪霊がいるんだ。」
魂のことを言っているのだろうか。
仁「悪霊は昔からいるだろ。妖霊省の設立時期も知らないのか?」
俺がそういうと生徒は真っ赤な顔で叫んだ。
「僕と勝負しろ。ぼこぼこにしてやる。決闘だ」
いきなりそんなことを言われるとは思っていなかった。俺はこいつがこの学校辞めると言うまで殴りまくると決めた。
俺は大人しくこいつについていった。決闘場には俺とこいつが戦うということをクラスの奴がほかのクラスにまで宣伝しに行ったみたいでたくさんの生徒が集まっている。
その中には担任や理事長の二条家当主もいた。俺は二条家当主と目が合ったので軽くお辞儀をすると、にこやかに手を振ってくれた。
二条家当主は定例会議の時は威厳があるがこう見ると普通の優しいお爺ちゃんに見える。後ろにあの白い龍さえ視えなければの話だけど。
そんなことをしていると審判が来た。審判を見ると華さんだ。華さんは今機嫌が悪いらしいが決闘が始まろうとしてる。
華「はじめ!!」
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