霊が現れた

紗香「ねぇ、下北君」


下北「どうしたの」


紗香「真紀見なかった?」


下北「真紀さん見ていないけどどうしたの?」


紗香「真紀がいないの」


下北「まだ来ていないだけじゃない」


紗香「そうかもね」

避難してきた場所に真紀が見当たらない。すると校舎の方から担任が歩いてやってくるのが見えた。


私は担任に声をかけた。

紗香「先生!真紀見ませんでしたか?」


担任「渡邉さん見てないけど、もしかしてきてないの?」


担任は慌てた様子で近くの警察官に伝えたが現在、校内に残っている生徒はいなくケガをした生徒の情報もないらしい。


少し経つと1人の生徒が校舎から出てきた。


担任は慌てた様子で「あの子から離れて」と言うが紗香は真紀が来た嬉しさで走り出していた。


担任「紗香さんダメ」

と言う声は彼女には聞こえていない。


次の瞬間、渡邉さんの姿をしていた者が異形の姿になった。


頭があった場所が半分に裂け口となり直視できないほどグロテスクである。


紗香さんは異形の姿の者に捕食された。


異形に対して警察が数人がかりで生徒たちに近づかないように結界を張っているが難なく突破され惨殺され捕食されている。


警察官たちを突破してきた異形が生徒を殺している。


担任「北村君、逃げるよ」


北村「はい」


私たちが逃げていると妖霊省の職員が到着した。妖霊省職員はその異形の姿をした悪霊を術や式神を駆使し殺すことに成功した。


私が周りを見渡すとそこには北村の姿が無かった。


「しょうやくんがっこうはもういいの?」


北村「もういいよ。」


「きょうはあんがいうまくいったね。せいととけいさつあわせて50人ぐらいヤったかな」

子供の姿をした何かが笑顔で笑う。


北村「たぶんね」


「きみにちからあげてよかったよ」

そう言いその子供は周りを歩いている悪霊を食べた。


北村「ありがとう。でもここで霊を食べるのは止めた方がいいと思うよ●●。どこに陰陽師がいるかわからないからさ」


俺がそう言うと●●は


「ぼくがおんみょうじにまけるとおもうの?」と返してきた。


俺はこいつに力を貰ってから霊が視えるようになったのは確かで、悪霊は黒で視え善霊は白で視える。


俺が視るにこいつに憑いている悪霊の数は尋常じゃないほど多い。


北村「さあな、わからん。」


「まあそうだよね。」

と言い子供は裏路地みたいな場所に歩いていく。


「しょうやくん、うらろじはこんなあくりょうがたくさんいるからごはんたべたいならうらろじのようなひとがすくないところにいってね。」


子供はそう言い悪霊がたくさんいる場所に進んで行った。俺も●●の後に続く。


学校では1人の妖霊省職員が話し始める。

職員A「この悪霊おかしくないか?」


職員B「確かにおかしいですよね。」


職員A「この学校の結界破られていないよな。どこから入ったんだ?」


職員C「現場検証をしたけど欠陥は無かったです」


職員B「今日警報が出ていましたよね。あんなに強い悪霊どこから来たんですかね?」


この警備の中であんなに強力な悪霊が徘徊できていたことが私達にはすごく謎だった。


職員A「本省から事前に連絡はあったか?」


職員C「いえ、ありませんでした」


職員A「人間に悪霊の仲間がいるのかもしれないから5家の方にすぐ報告を!」


職員B「分かりました」

職員Bは走って行った。


職員A「警察官は祈祷師であり陰陽師ではないため人を守ることができても悪霊を倒すことはできないそれは知っているなD」


職員D「はい。祈祷師は結界を張り、人と建物を守るを守り陰陽師は悪霊を倒します。」


職員A「そうだ。それに位が存在する」


職員C「一番高い位が神職上段→中段→下段→一般職上段→中段→下段となっています」


職員A「そうだ」


職員C「神職下段以上には陰陽師5家の人が数多く在籍するが位が高い人は数少ないため俺たち妖霊省があります」


職員A「それに現在日本では年間8万人の行方不明者が出ている。ただし行方不明者のほとんどがすぐに発見される。


しかし、毎年2000人は本当に行方不明になっている。」


職員C「年間2000人は多いですね」


職員D「多いですよね」


職員A「悪霊警報は憶えているか?」


職員D「はい。一番危険なのが災害級警報です。1760年に悪霊の大量殺人が起きました。これが妖霊省が設立された動機です。


この悪霊は当時の二条家当主の娘も殺害しました。これにより二条家と悪霊の対決がありましたが結果は悪霊の勝利で終わりました。


それにより各地域で有力だった陰陽師の協力を経て悪霊は倒されましたが消滅させることができませんでした。


それに伴い各家が身体の各部位を封印することになりました。


二条家が体、神宮寺家が頭、一堂家が足、八神家が手、三栗谷家が魂です。


しかし今から10年前に封印に失敗して魂は逃げました。


そのためこの悪霊が復活したら災害級警報となります。


職員A「そうだ。次Cいってみよう」


職員C「特別警報です。今回の悪霊のように警察官では相手できない悪霊が多数発生した場合に発令されます。


その次が警報です。警報は悪霊が悪霊が発生し状況の時に発令されます。


警報の際は警察官の配備人口が通常の2倍となります」


職員B「お疲れ様です。連絡してきました。


最後に注意報です。注意報は悪霊に警戒してくださいと注意喚起をするくらい危ない日と言うことを伝える警報です」


職員A「全員正解。帰るか」

俺たちは学校を去った。

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