第二章 第三話
奇妙な
次男はもうひとつの人生を生きた。
生存した次男はうまずたゆまず勉強をつづけた。かつて家族をしあわせにするためにした猛烈なる勉強ではなかった。自分がいるだけで家族はしあわせなのだと次男は確信していた。根拠はない。根拠のない正解はこの世界にたくさんある。このように確信して次男は勉学につきすすんでいった。元来天才肌ではない次男はいわゆる名門の大学には進学できなかったがつつがなく教員免許を取得した。最初は平平凡凡なる市立中学校で
父親も運命に翻弄されていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます