この世はさ一見清潔、純粋に見えて黒く汚れてるんだよ。闇を知ってる、持ってるんだよ。綺麗な物は汚い。汚い物は綺麗って事も多々あるんだよこの世は



「……って俺がそんなもん知るわけないじゃ


無いですかぁ! 期待しないで下さいよ」


静寂な空気から一転、皆呆れた様子を晒した。


「まぁ、お前がそんな恐ろしい話知るわけねぇか。


妖達と仲良いし、それに……」


原田が伊吹に笑いかけた。


「お前が一番人間の恐ろしさを知っている


からな」










伊吹は皆が騒いでいる中、そっと部屋を


出た。あの怪談話をしてから何故か居心地が


悪かった。人間の恐ろしさを話すなんて


それ程までに怖いことは無い。妖達を


悪く言う事もしたくは無い。


ただ、どちらとも平和に仲良し小好ししたい


だけだ。と、まあ許されないと思うが。

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