トヨタ・ヴィッツ(3代目初期型)

事故してしまって、1.3Lから1.0Lのヴィッツに乗り換えです。今度のグレードはJUWERA。少し内装が装飾されていて、オシャレさがあるグレードです。基本的なスペックは以下の通り。


パワートレイン:1.0L、直3NA

馬力・トルク:69ps(51kW)/6000rpm、9.4kg・m(92N・m)/4300rpm

駆動方式:FF

トランスミッション:CVT

サイズ・重量:3945×1695×1500mm、970kg

最小回転半径:4.5m

燃費:21.6km/L(JC08モード)


以前書いた、1.3Lのヴィッツが載っていてとても気に入っていたことと、個人的に実は、「ヴィッツ」というクルマには何だか縁を感じていることから、2台目もまたヴィッツにしました。ボディカラーはまた黒ですが、シートと内装色がブラウンに変わりました。また、1.0Lのグレードは後部座席が分割式ではなくなりました。


さてさて、では乗ってみてのレビューといきましょうか。


まず、走りについて。何となくですが、ヴィッツはスイフトやアクアと比べて、ちょっと腰高な感じがします。ハンドルから伝わってくる情報量は多くはなく、何だかフワフワしてる感じが無くはない。ただ、それで怖さを感じるようなことは今までになく、高速域でも峠道でもしっかり走ってくれて、私は安心して乗れるクルマだと感じています。逆に、足回りが柔らかめなので、街乗りではむしろ楽にクルクル走ってくれる感じがして、扱いやすくて気に入っていますね。

エンジンは1.0Lなのに1.2Lのスイフトに比べてトルク感があるし、恐らくCVTが良いのだと思いますがヴィッツは変速ショックも無く滑らかに加速してくれます。1.3Lに比べるとやはりパワー感は無いですが、1人乗りなら十分トルクフルですし、そこまで1.3L車と差を感じません。大人3人以上の乗車時にはさすがにパワー不足感というか、「重さ」を感じますが。街中を普通に走るなら、パワー不足を感じる場面は恐らく無いのではないでしょうか。ただ、高速では上のパワー感が薄いというか、どうにも加速が苦しい感じがします。でも、車体が軽いからか、同クラスの他のコンパクトカーに比べてそんなに苦しいとは思いません。個人的に嬉しいのは、ギアが「S」「B」まであって、エンブレの強さを2段階変えられる点。結構山がちな地形の道を乗る私にとっては、エンブレを細かく制御出来るのはありがたいですね(シエンタも同じだった)。ただ、1.3L車と比べると、エンジンが小さいからかエンブレが弱いように思います。全体としては全くクセのない乗り味で、日常生活の足として、どんな方でも抵抗なく乗れる車種じゃないかな、と思います。若干ピラーの位置に慣れるのに時間が掛かりましたが、慣れてしまえば死角も少なく運転しやすいクルマです。また、あまり取り上げられない部分だと思うのですが、ヴィッツは左右のミラーが若干後ろに取り付けられていて、これが斜め前の視界の良さを生み出しています。ミラーがこの位置にあることで、がかなり少なくなって、右左折の時の視界の良さを生んでいます(もしくは、単に三角窓の位置が良いのかもしれません)。地味なポイントかもしれませんが、個人的には「良いね!」と思うところです。

 静粛性は、運転していると1.3Lに比べるとノイズが気になるかな、と思います。同じ3気筒でもヤリス(1.5L)はもっと静かです。まぁ、ヤリスがヴィッツの後釜なのですから(そして排気量的にも余裕がありますから)、そこはしょうがないところです。ただし、軽自動車と比べれば全然気になりませんし、不快に思うこともありません。

 燃費に関しては、、市街地で10~13km/L、巡航出来れば13~18km/L、高速を使って遠出した際には21km/Lくらいまで出ます(夏タイヤでエアコン無しの条件時、スタッドレスタイヤ装着時やエアコンONだと1~2km/L落ちるイメージ)。私の使い方だと、コンスタントに20.0km/L を記録しており、なかなか優秀だと思います。1.3Lと比べると1~2km/Lくらい良いのかな、という感じです。ただし、高速ではほとんど変わりません。

 取り回し性能は一般的なコンパクトカーと変わらないのかなと思いますが、ボディの見切りも良く運転はしやすいと思います。細道での行き違いや狭い駐車場での車庫入れなどでも、特に苦労することはありませんね。


 インテリアに関しては、「コストダウンの痕が~」とよく言われますが、個人的には全く気になりません。強いて言えば、ちょっとインパネ周りの収納が少ないことと、シートベルトを上下させられないことくらいでしょうか(個人的には気にならない部分ですが)。テレスコピック機構とかシートの上下調整機構はもちろん付いていますので、運転姿勢がしっくりこない、ということもあまり無いのではないでしょうか。シートも思いの外しっかりしていてホールド感があるのも気に入っていますし、エアコンなどの操作性も高いのではないかなと思います。

 リアシートはよく狭いと言われますが、十分なスペースがあると思います。フィットとかノートよりは狭いのかなと思いますが、少なくともスイフトあたりと比べると大分広いな、という感じがします。足元は十分すぎる位の広さがあり、窮屈な感じはあまりありません。私が座るとちょっと頭上スペースが足りず背筋を伸ばすと頭が天井にぶつかってしまうのですが、コンパクトカーだとこんなものだと思います(補足ですが、私の背丈は170cm台後半です)。荷室も結構広くて、積載性に不満を感じる場面はほとんど無いと思います。少なくとも、パーソナルユースでは困りません。釣りとかにも行きますが、容量的には余裕があります。スイフト、ヤリスあたりよりは積めるな、という印象です。個人的にはこの積載性はかなり魅力的に感じている部分です。昔はよく「フィットやノートに比べて積めない・狭い」と言われていた車種ですが、多分比べる相手が間違っているのかなと思います(トヨタ的にはフィットやノートクラスはラクティスやポルテがカバーしてる感じだったんじゃないかな……?)。


 3代目のヴィッツは1.0Lについても、燃費や走行性能など、何かにもの凄く長けているというクルマでは無いかなと思います。しかし、日常生活を支えてくれる存在としては、ヴィッツのポテンシャルはかなり高い。全体の総合力が高く、噛めば噛むほど旨さが出てくるというか、その良さが分かってくるというか、そんなクルマではないでしょうか。何かに特別長けている訳ではないけれど、どこをとっても合格点を与えられる、乗っていて大きな不満が出てこないクルマだと感じています。特に、街乗りメインなら1.0Lでも十分なパワーがありますし、むしろ燃費や税金関係のことを考えればこちらの方が経済的かもしれません。


もう二度と事故による乗り換えなんてならないように、気を付けて運転していきます。大事な相棒として、あらためてよろしく!!

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