「我が、ままに。」
夏目ゆうと
第1話 信頼~感性を研ぎ澄ます質素の勧め~
信頼関係とは何だろうか?
無償で信じあい、認め合う存在。つまり、損得勘定や頻繁な連絡などで繋がらなくても繋がっていられるという事だ。
何故、信頼関係は必要だろうか?
人の心は脆い場合が多い。だから、助け合える存在が在った方が良い。それは、依存関係のような心のエネルギーを浪費し、奪い合う関係でなく、例えば存在するだけで、何かを与えあえる関係があった方が良いと思う。心が強い人でも、良い影響が与えられれば、より高みへと行ける。人は自然の一部とも捉えられるし、内部と外部が刺激し合っている状態とも捉えられる。良い刺激を受ければ、より良い方向へと進む。
どのようにしたら、そのような関係を築けるだろうか?
与え続ければいい。常に当たり前に、与え続ければ、人は自然と集まって来ると予想する。その中には、自分に利用価値を見出した者、自分を尊敬する者、様々だろう。寄ってこない人に関しては、特自分に危害を加えるわけでは無いのだから放っておけばいいだろう。自分を利用しようとする人も、よほど自分にとって、不利益を被らない(余程の不利益とは、例えば、俺の場合、自分の尊厳を根っこから傷つけられる、俺にとって大切な人に危害を加えるなど)限り、その人の幸せや成功を祈ればいい。人は考えている事で構成されている。自分の信念を潜在意識が帳尻合わせしようとする。だから、良いことを祈る事は、きっと自分の良い血肉となるはずだ。
与えると言うが、無償の関係ではないではないか? という指摘があるかもしれない。俺が思う無償の関係とは、存在するだけで、既に何かを与えられている関係の事。また、最終的な状態はそこが目標だが、やはりその関係に至る過程は、例外を除けば、与えなければならないと思う。それを続ければ、やがて、存在するだけで感謝される、太陽の象徴のような存在になれると予想する。予想するというのは、俺自身、まだそのような存在でないからだ。例外的にというのは、一目惚れのような、感性で存在に心が震えることが有るからだ。
具体的に俺がしていこうと思う行動
人に何かを与えるには、まず自分が幸せである事が大切だ。余裕が無ければ与える事は極めて難しくなるからだ。また、余裕がない人に与えられたとして、感謝するかもしれないが、同時に罪悪感も感じてしまうだろう。幸せであるためには、心の在り方について気を付けなければならない。幸せは状況ではなく、幸せを感じる心の感性の鋭さに在るからだ。幸せを感じる感性を高める為には、質素である必要がある。質素さを忘れると、人の心は際限なく刺激中毒になり、感性が鈍るからだ。質素であれば、感性が鋭く豊かになり、様々な事を感じられるようになる。感じるから、様々な事を考えるようになる。その思想が、血肉となり魅力を創り上げていく。無駄な欲が無く、本質で研ぎ澄まされているから、執着が薄まり、与えるのも抵抗が減る。何より、感性が鋭くなると些細な事にも幸せを感じ取れるようになる。質素になり、感性を鋭くするにはどうすればよいか? まずは食事。必要以上のお菓子をやめ、薄味を味わう。テレビを見ながら食べるのではなく、食べ物に感謝しながら味を感じ尽くす。 瞑想や祈りも良いことだ。音や匂いに意識を傾け、それを感じ尽くす事も良いことだ。俺は、感性は人生を創るうえで重要な要素だと思う。感性は判断や判断の気づきに大きな影響を与えるからだ。そして、人生はその人を代弁する者だと思う。人生は、言わばその人の創造作品。だから俺は感性を重要視して生きて行きたい。
他にも与えるためには、スキルアップや人間力アップ、一日一つ小さなことへの挑戦の積み重ねなどが重要になって来ると考えている。これらの共通点は、当たり前の事だが、外界から情報を取り入れ、内部で処理し、またアウトプットする事だ。積極的に外界から情報を取り入れるためには、好奇心が重要で、その好奇心にとって、大切な要素は感性だと思う。だから、感性を養うために、やはり質素が大切ではないかと考える。
愛と不安
ここで、信頼関係について、愛にも少し触れておく。
愛するが故に、不安から、憎しみなどの負の感情が生まれるという事は、よくある事だと思う。俺は、これは俺の想定の範囲内では好ましくない事だと考えている。もし、大切な人に対して、裏切られるかもなど不安を抱き、憎しみなどの負の感情が芽生え、それが支配的になるならば、ポジティブな感情である「愛」よりもネガティブな感情である「不安」が勝ってしまっているという事だ。負の感情と言うのは、俺の経験的に、相手からも、自分自身からも何もかも奪えるだけ奪っていくものだ。本当に大切な人ならば、(そうでなくても自分の為にも)出来るだけ早く愛が勝つようにするべきだと思う。だからと言って、不安が勝つならば必ずしもすぐさま離れた方が良いという訳でもないと思う。例え不安を感じる時だって、そばに居たい、そういう愛があるならそばに居てもいい。ただ、幸せを望むならば、悲劇に浸っていく前に、愛で不安に打ち勝つ必要がある。その為に必要なのもやはり、愛を感じる感性であろう。
感性とは、生きて行くうえで根源的なものであり、それだけ重要なものだと思う。人生の上で、物事を細分化して行けば、ほとんどの事はyes or no の質問になると思う。それで、どちらを選ぶかで重要になるのが突き詰めていけば、俺達の感性なんだ。人間の構築した理屈はどこかで行き詰る。感性から生まれた、様々な思想や行動、その積み重ねで、人生は創られていく。
さて、今日はどれだけの事に感謝できて、どれだけ人生を感じ尽くせるだろうか?
因みに、今日の小さな挑戦として、図書館にまだ無い本を、他の地域から取り寄せるか、購入してもらう手続きを初めてしてこようと思う。
「我が、ままに。」 夏目ゆうと @Natsume_Yuto
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。「我が、ままに。」の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます