悪魔

男は、新宿歌舞伎町にある駐車場に着くと深夜になるまで車の中で待っていた。すると、雨が降ってきた。車の中で樋口の頭に透明なビニール袋を二重して袋にいれ、口にタオルを押した状態でその上からロープを巻いた。さらに男は樋口が気がついて逃げ出さないように両膝膝をスパナで殴って両膝の骨を折った。駐車場の近くの廃ビルへと入っていった。階段で三階に上がり、樋口はというとまだ気絶していた。男は三階の部屋に誰もいないことを確認すると樋口を放り投げた。男は放り投げた樋口の後頭部を執拗に何度もスパナで殴った。頭からは血が噴き出していた。樋口の返り血を浴びた男は樋口が死んだことを確認すると、男は樋口の両方の目に指を入れて目玉を取り出した。男はその両方の目玉を美味しそうにたべていた。男の服には大量の血が付いていた。両方の目玉を食べ終えると遺体の側で少し仮眠を取っていた。外の雨は一向に止む気配がない。男は、しばらく廃ビルを見ていた。雨に濡れたおかげで血液は流れ落ちた。そして、男はその場を去って行った。男が出てきた廃ビルは、近々取り壊されるよていだ。そんな廃ビルに遊びに来ていた中学生の四人組のグループが遺体を見つけた。四人の組のグループのリーダー格である渡悠一は、廃ビルに入って赤いめものが流れているのに目がいった。「おい、何だこれ?」渡は床に流れている赤いモノを手に取った。同じ中学生グループの橋本夏弥がこういった。「これは人間の血液じゃないか?」

渡は床に流れたいる赤いモノが血だと気が付いた。「やっぱりこの廃ビルは呪われているぞ」

この廃ビルにはある噂が流れていた。その噂というのは「悪魔が出る」という噂だった。悪魔がでると中学校では噂されていた。「殺害したのはきっと悪魔だ。きっと俺たちも狙われる。もうやめようよ」中田啓之は話している。廃ビルの外にある看板が突然落下した。四人はその物音を聞いて逃げ出した。四人は、あと二、三日以内に取り壊される廃ビルに別れを告げた。遺体が発見されたのは、三日後だった。遺体の第一発見者は、ビルのオーナーである猿渡と言う男だった。猿渡は遺体を発見して動揺していた。まさか自分のビルで遺体が発見するとは思っていなかった。殺人事件は、警察のパトロール強化のおかげで新宿歌舞伎町も安心していた矢先の出来事だった。猿渡は警察の聴取に対してこう供述した。

「身に覚えのない。私を疑っているのか?第一発見者が犯人なのか。全くもってけしからん」

警察は、犯人の目的が何なのか気になった。今まで起きた殺人事件の中でも一番残酷だったからだ。犯人は警視庁が扱う事件の中でワーストワンと称される事件を起こしたのだ。「これは歴史に残る事件だ。手の込んだ事件を起こした犯人は決して警察に逮捕されないとでも考えているのかもしれない。人に罪をなすりつけ自分さえよければそれでいい。それが犯人の考えなのだろう」

警察はそう睨んでいる。犯人は事件を起こしたことによってアドレナリンが一番活発になっているのだろう。

「犯人の目的が何なのか」

現時点では分かっていない。犯人は自分を否定する女がいると言う妄想癖を持っている可能性が高いと言う結論に至った。犯人が何かに執着しているようにも思えて仕方がなかった。

「何に執着していたのか」

何か今の段階では分からない。ただ、異常な憎しみがヒシヒシと感じた。

犯人は何かに取り憑かれているようにも思えた。

「これはあまりにも酷い出来事だ」

警察関係者は口を揃えて話していた。

「犯人にとって何かあったのだろう。それが引き金になった可能性が高い」

警察関係者は口を揃えていた。犯人は強い殺害する動機がある人物だ。

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