ラストメモリー 「ストーカー殺しの前村くん」

春奈と一樹………

二人が失踪してから、一日が経った。

そして、理花と俺は俺の家で二人を独自に捜索することにした。何せ、理花も俺もネットの関係者

ネットを駆使するやり方なら、そこらの警察官には勝るぐらいには、実力があるんだからな。

俺は、春奈の携帯に何度電話しても出てもらえなかった。つまり、これもやって良い……わけないよな。もう警察に捜索願もそれぞれの親から出されちまってる……

いや、あの二人は、大切な親友なんだ。しのごの言ってられるか!

ということで、俺は理花と共に脱法律デビューした。つまり、ハッキングするのだ。春奈の携帯の位置情報をな。

そして、俺がハッキングしている間、理花は俺のパソコンをプログラミングで防御するという役割だ。

そして、遂に春奈の居場所が分かった。

……………ん?

舞子海岸にある小屋?どうしてそんなところに?

「理花………取り敢えず行こうか。」

「京滋……私は残るよ。通信しながら行って。私と無線通信しながら、行こう。ナビゲートするよ。」

「分かった。」

そして、俺は片耳に電話できるワイヤレスイヤホンを装着して海岸の小屋へ自転車で向かった。

そして、1時間程自転車を漕ぎ、ようやく………

「右手に見えるその物置小屋のような小屋が春奈さんの位置情報の発信元です。」

「ナビゲートありがとう。気付かれるとまずいから、一回切るね。」

「了解です。京滋くん………気を付けてね。」

「勿論だ。」

プツッ

俺は通信をきった。嫌な予感がするな………

遂に俺は半開きの裏口から侵入して物陰に隠れる。すると、春奈と椅子に縛られている一樹がそこにいた。

おいおい………嘘だろ。一樹が……あぁ………

刃物で滅多刺しにされてる……

もう、死んでる。何でだ……何でお前が血のついた刃物を持ってる!春奈。

「春奈!どういうつもりだ!」

「京滋くん………来ちゃったんだね。私……一線越えちゃった……」

「どうしてこんなことを………」

「それは、こいつが理花を振ったせいで、京滋くんと理花ちゃんがくっついちゃったからだよ。正直に言いなよ?理花のこと………好きなんでしょ?」

ここは、違うと嘘でも言うべきなんだろな。でも、違う。こいつは、道を間違えたんだ。多分、俺のストーカーとなったことが原因でな。

なら、こいつの道を正してやるのが俺の答えだ!

「あぁ。理花が好きだよ。恋の道を間違えて人を殺してしまった……大好きだった人よりね!」

「あははは!せめて、安らかに眠ってね?私が一緒に逝くから。」

京滋は、春奈を殴ろうとする。

春奈は、京滋を刺殺しようとする。

その時だった………

「…………………………は?え?」

京滋を刺殺しようとしていた春奈が自分の腹を突き刺したのだ。自殺である。

「おい、しっかりしろ!春奈………春奈……お前、人殺しのまま死ぬのかよ?しっかりしろ、春奈ー!」

春奈は、出血多量でこの世を去った。

そして、警察が駆けつけた。俺は、刃物に触りまくった。理由……?

それは、

「僕が春奈と一樹を殺しました。」

このためだ。何故って?

せめて、春奈にはストーカーとして死んでもらおうと思ってね。人殺しはいらないよ。俺が、

背負ってやる。春奈への冥土の土産としてな。

そして、俺は、少年院に入り、世間では悪とされ数年後……俺は、出所して就職した。

もう、俺と仲良くしようという物好きは、いなかった。理花以外は…………

唯一の事情を知ってる理花だけは、俺を待っててくれてて見事結婚した。

俺の青春は、ストーカーによって、ぶち壊された。だが、それで得れた物もある。

人の人生それぞれだ……………


[後書き]

皆も人間関係には、気を付けろよ。でも、親友は大切にな。俺は、これからも理花と少しずつ社会復帰していく。ここで、俺の青春は、終わるが応援していて欲しい。また会える日を楽しみにしているよ。

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ストーカー殺しの前村くん いっくん @iku555

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