甦るひととき

オダ 暁

甦るひととき

過ぎた様々な出来事が

静かに心に甦る

忘れかけてた記憶のかけら

それとも

忘れたふりをしていただけなのか


なつかしい人たちが

夢と現つの間を

あてもなくさまよっている

心の扉をひらく鍵を

私に届けてくれたのは

だれ?


何もかもが若すぎたあの夏の日

道標のない道を

私は

じぐざぐに歩いていた

若さ それが

硝子のようにもろく

傷つきやすいってこと

ちっとも

知りはしなかった


今も おわらないエンドレスサマー


ぎらぎらと

燃えくすぶっている

私の時たち

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

甦るひととき オダ 暁 @odaakatuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る