第34話 まんまと復讐された

 シャーロットも、仕方なく、村に移り住み、夫1人妻5人となって、家に一緒に暮らしていた。


5人の子どもが無事に産まれた。


 シャルは、じつは、まったく納得できてなかった。

騙された、仕返しを狙っていた。ただ、妊娠中は、魔力が著しく不安定になるので、出産後に安定したら、ある魔法をタクトに、かけて懲らしめてやるつもりでいた。


 何も知らずに、タクトはシャルと行為に及んでいた。


 シャルが突然、自分に魔法をかけてきた。油断していた。


 姿かたちが変わっていた。人間じゃなくなって、

猫になっていた。真っ黒な黒猫だ。


人間の声はわかるが、話せないようだ。シャルが言うには、3か月は、このままの姿らしい。


 朝になって、タクトがいないので、妻たちが、探していた。夜になっても、帰ってこない。最後に会っていたシャーロットは、何か知らないかとよく質問されていた。



はい、そのひと犯人ですよ。


でも、何も言えない。 家に黒猫がかわりにいるの、変に思わないんかな。意外とうちの妻たち、猫好きなのね、めっちゃ撫でてくれる。とても気持ちよい。


 3か月も妻に会えないとか、不安でしかない。

だって、5人全員、めっちゃ美人なんだぞ。


 絶対、旦那がいない今がチャンスって、ほかの男からナンパとかアプローチされるだろうって、とても不安だった。



 小さな子どもを育てるので、忙しくしてたのと、

以前に俺の女、サラに手を出して、攫ったとき、俺がブチ切れて、相手の男が殺されてるの、けっこう有名だったのね、誰もそういうのしなかったわ。


 

 今まで、妻たちが、自分のいないときに、どんな話をしているのか、知ることなんてなかったけど、シャル以外は、黒猫が俺って知らないので、本音を聞くことが、できた。


 タクトが愛されているのを聞いて、今までの自分の振る舞いや姿勢を反省し、もういまの妻たちだけにすると心に決めた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る