第48話 トラックの荷台
何処かの現場にいた。
荷物をトラックの荷台に積み込み、他の日雇い仕事の人間と一緒にトラックに乗り込み、長い道路を揺られて行った。
着いた先で、荷物を積みかえて、又、帰りの道を荷台に乗りながら、揺られて行った。
前のトラックには白い鬼灯の鉢がいっぱい詰まれていて、手を伸ばして鬼灯の花に触れた。
トラックは揺れて渋滞の間をすり抜けて、元の現場に着いた。
荷物を下して、元の現場に着いた。
トラックの荷物を下して、仕事が終わった。
目が覚めると、自分の部屋でひとり、呆然としていた。
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